
歌手和田アキ子(76)が8日、東京・KITTE丸の内で「歩く人生に、つづきを。展」発表会に登壇した。
関節痛の“見えにくい我慢”について考える展示・体験イベントが9日から同所で開催される。吹き抜けの広場に登場すると「ご存じだと思いますけど、和田アキ子です。アッコです」と通りかかった一般客に笑顔で手を振った。
23年9月にひざ、24年1月に股関節の手術を受けた。「今日は私にぴったりのテーマ」と経験談を語った。左股関節に最初に痛みを感じたのは22年9月、年末のライブに向けた体幹トレーニングとしてピラティスをしていた時だった。「その帰りにもう車に乗れなかったんですね。筋肉痛ってこんなに痛いんだと思った」。次の日は足を広げるのも痛く、翌日に股関節の肉離れと判明したという。
何とかライブを乗り越え、年が明けると両手に松葉づえが必要になった。変形性股関節症と診断された。左足をかばって動いていたせいで右ひざも痛めた。55周年のコンサートツアーが控えていた。「立つのが無理で。やっぱり自分の足で立って歌いたい」と手術を決断。「車いすよりはドレスを着てビシッと歌いたいなと思って」と情けなさで泣きながらリハビリに励み、専門家が驚くほどの回復力を見せた。
関節痛は外から見えない。痛みを感じたら早期受診することの大切さを説いた。「私、こないだ左手も骨折して。全治3カ月って言われてるんですけど、痛みを我慢することがあるの。でも痛いのに黙ってる必要はないのね。解決策を見つけないと。年取ってくると何でも年のせいにされるからさ。『そうは言ってもアッコさんもいい年だから』とか、ああいうのよくないよね。何でも加齢っていうのはおかしいから」。
その上で「自分の足で歩ける喜びはすごいですよね。(芸能人は)歌がうまいとか芝居がうまいとか関係ない。とにかく元気で仕事に穴をあけないのが大事」と体が資本だと熱弁した。ひざと股関節にボルトが入っている。「障害者4級手帳持ってるんです。タクシーとか電車の割引してもらえるんですけど、まだ使ってないですから」と背筋を伸ばして歩いている。
人生100年時代、最後は「生涯現役」を宣言した。「おっぱいがたれて、おなかぽっこんで、しわしわでも、声さえ出ていれば、真っ赤なマニキュアをしてブルース歌いたいと昔から言ってたんです。まずは自分の足で歩いて生きる。困った時は誰かに相談して、心も元気で体も元気で生きていきたいなと私は思ってる」。集まった報道陣に「メディアの方はちょっと戸惑ってる方もいると思いますが、たまには真面目な和田アキ子も載せてください」と呼びかけた。
井上咲楽も出席した。
