
timeleszが1日、猪俣周杜(25)の契約解除を受け、都内のフジテレビで報道陣の囲み取材に応じた。猪俣の契約解除はSTARTO社の「経営判断」で、9月30日夜にメンバーに伝わったという。菊池風磨(31)は「あのような事件を起こした猪俣ともう一緒に仕事はできないという気持ちです。事務所の判断にも完全に同意しています」と強い憤りをにじませた。
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各々が会社のコンプライアンス研修を受け、菊池風磨(31)ら先輩メンバーはアイドルとしての心構えを猪俣らオーディションを経ての新加入組に提示し、伝えていたという。この日の会見で菊池は指導が行き届いていなかったことを悔いたが、問題は周囲の環境というよりも猪俣本人の倫理観だろう。
STARTO社のタレントは事務所入所後に「ジュニア」としてスキルやタレントとしての心構えを学ぶ。猪俣らが加入した25年2月以降、一般候補生の枠からグループに加入した面々がジュニアでの下積み経験なく表舞台に立つことに、一部では懸念や否定的な声も強かった。確かにジュニアでの経験はタレントとしての土台を整えるという意味で、大きな養分となる。ただ仮に猪俣にジュニア経験があったとしても、今回の暴力行為のような人としての判断を見誤る行動の抑止力につながっていたかは、本人の素質の問題。20代中盤の年齢でもあり、自分の置かれた立場は自分で理解し解釈しなければならなかったはず。ドラマで共演した松島聡(28)は猪俣を「自分で考えて行動することができる人」とも評していた。
25年2月、timeleszの新体制発表記者会見を取材した。約10カ月間の厳しい審査を乗り越え、晴れてメンバーになった。当時の会見で猪俣は、パフォーマンスしたい曲を問われると「『ぎゅっと』と、『Cream』と、『puzzle』」と前身グループ「Sexy Zone」時代の楽曲を3つ挙げた。グループの歴史を学び、アイドル活動への前向きな意思が強く見て取れた。そう答える猪俣を、菊池、松島、佐藤勝利(29)のオリジナルメンバー3人がうれしそうにのぞき込む姿が印象的だった。加入から約1年8カ月、この日の会見で唇をかみ、涙する3人の姿に胸が痛んだ。
今、メンバーは憤り、ファンは喪失感も大きいだろう。25年2月の会見、代表して菊池が「8人で大成功だったと思ってもらえるよう、精いっぱい楽しみながら1歩ずつ歩んでいきたいです」と語った。第三者の記者がこのように書くのは厚かましいが、その言葉ともう一度向き合う時が来ているのは確かだろう。
【望月千草】
