
Mrs. GREEN APPLEが今日30日、6作目のアルバム「POPS」をリリースする。今年発表した「lulu.」「風と町」「Brand New」など16曲を収録し、再生時間66分にもおよぶ大作となった。このほど、大森元貴(30)が日刊スポーツなどの取材に応じ、今年元日から始まったバンドの「フェーズ3」で成し遂げたいことや、ミセスが目指す先を語った。
昨年をもって、バンドの「フェーズ2」を締めくくり、今年からは新たな段階「フェーズ3」に突入した。7月に行った東京・MUFGスタジアム(国立競技場)でのスタジアムツアー最終公演では、「目的地ではなく現在地を大切にしている」と、ファンとの時間を大切に過ごしていくと誓った。
「フェーズ2が始まる時に、『多くの方に知ってもらおう』『売れよう』ということを掲げた。ちゃんとプライドを守りながら、どうやったらこの時代に対して新しい存在でいられるかを考えた。フェーズ2ではいろんな賞もいただけて、いろんな方に知ってもらえて、間口を広げるタームになった。フェーズ3では、フェーズ2で皆さんからいただいた愛情を正しく返して、深度を深めていくことを大切にするフェーズにしたいと思った。
あれやりたいこれやりたいを自分たち発信だけで言うのではなく、とにかくファンを巻き込む。今楽しいことをしたいとか思い出を増やしたいとか、それが連なった先に大きな夢があるフェーズにしたい。とにかくみんなで見たことがないものを見に行こうよ!という、1歩1歩を大切にするようなフェーズにしたいと思っています」
スタジアムツアーでは、バンド史上初となる国立競技場4日間公演という快挙を成し遂げた。さらに、来年2月から6月までKアリーナ横浜で20公演を開催する前代未聞の大規模ライブも控える。
「Kアリーナ20公演って誰も聞いたことがないですしね(笑い)。『Harmony』は元々サーカスのような常駐のエンタメから発想を得たもの。ツアーで機材とか演出を持ち回ると、会場によってはできないことが発生する。そうではなく、やりたいことの軸があって、ここでしかできないことを、来ていただける人にぜひ来ていただく。そういうサーカスの発想で2024年に『Harmony』を10公演やって、それが好評だった。我々も新しい刺激があったし、今回はそれを倍にした。
それで注目を得て、おかしなことを言っていると実感したけど、費用どうこうではなく、ファンファーストで、お金を払って足を運んで見たことがないライブ体験や芸術に触れるという文化は廃れさせたくない。ライブというものを守りながら、選べるシステムを作りたいという中で定期公演の発想になりました」
近年は俳優業も本格化し、4月からはTBS系の冠バラエティー番組「テレビ×ミセス」(月曜午後8時55分)がスタートするなど、音楽活動以外も活発になっている。活動の幅を広げる理由は、大衆的な新しいバンドでありたい、自分たちが楽しいと思える活動をしたいという思いがあるからだ。
「僕が小さい頃はマルチに活動されている芸能人の方がたくさんいらっしゃって、バンドというものはニッチなものだと思っていた。フェスや対バンが有名になったのはここ10年ぐらいですけど、元々は王道なポップを毛嫌いする人が向かう先がロックという風潮があった。そこに対して大衆的なバンドがいてもいいじゃないかと、令和の形として何にも形容できない新しいものってどんなことがあるだろう…とかを考えた。
そもそも僕らがわくわくして楽しいと思える活動をしたいというのが美学で、そうなったときにバラエティーもできるバンドになりたいというのは、結成当時から言っていました。生業が音楽で、音楽が真ん中にあるけど、いろんなことを一生懸命頑張れる人ってかっこいい。バンドとして、次の世代にちゃんとつなげる時代の因子になりたいという感覚があります」
フェーズ3では、メンバーとファンが楽しさを共有できる活動が軸となる。ファンとともに、新たなバンドの形、新たなエンターテインメントを築き上げる。【野見山拓樹】
