
歌舞伎俳優市川團十郎(48)の長男市川新之助(13)が26日、大阪市内で、ドキュメンタリー映画「襲名」(三池崇史監督)の舞台あいさつに登壇した。
團十郎は前日夜から体調を崩し、当日朝に登壇を断念。新之助が急きょ、初めて1人で舞台あいさつに臨んだ。
1人で登壇すると聞かされると、新之助は「本当に『マジか~』って感じでした」と率直に明かした。父の様子を間近で見ていたといい、「お父さんが本当につらそうだったので、頑張るしかないという感じでした」と気丈に語った。
團十郎と交わした言葉については「『頑張ってね』『ごめんね』って」と説明。突然の単独登壇に緊張をにじませながらも、集まった観客に「皆さん、見守ってください」と呼びかけた。
映画本編にも、團十郎が体調不良で休み、新之助が1人で本番に挑む場面が登場する。当時を振り返り、「本当に不安しかなくて、皆さんに支えていただいた。必死でやっていた記憶があります」とコメント。今回と重なる状況に「すごく緊張しています」と話した。
本作が映画初出演となった新之助は、公開後の反響について「皆さんが拍手をしてくださって、本当に温かく迎えてくださった。初めて出演させていただいた映画で、このような反響を得られたことは本当にありがたい」と感謝した。
同作は、團十郎の襲名披露までを追ったドキュメンタリー作品。第83回ベネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に正式出品され、公式独立賞「Cinema&Arts Award」の最優秀作品賞を受賞した。
