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南光と米二の上方漫才伝説コンビモノマネに大爆笑 これも桂南光の上方落語協会復帰があってこそ


【写真】平和ラッパ・日佐丸になりきって繁昌亭の観客をわかせた桂米二(左)と桂南光(桂米二のブログから)

天満天神繁昌亭(大阪市北区)の「開場20周年記念特別公演」が9月15日から23日まで行われた。上方落語協会最高顧問の桂文枝が総合プロデューサーを務め、桂南光、桂文珍、桂米團治、桂春団治ら上方落語を代表する顔が連日登場し、会場のファンを盛り上げた。

個人的な事情を明かすと、記者(わたしです)はどの日にも行けなかった。散々迷ったのだが、4時間を超すライブを客席で楽しむと、腰がパンクしてしまうと考え、断念した。

だが、ありがたいことに、桂米二のブログに楽しい裏話が書いてあり、少しは特別公演を味わうことができた。米二の出番は公演2日目(9月16日)。落語「替り目」を演じた後、もうひとつの仕事が待っていた。

漫才。それも「平和ラッパ・日佐丸」のモノマネだ。独特の表情とセリフ回しで「天王寺の亀が…」と言い放ち、大爆笑を取った上方漫才の伝説の持ち主でもある(ここでは2代目平和ラッパを指す)

上方漫才の古いファンなら、忘れられない名コンビだった。そのラッパにふんするのは、桂南光。相方の日佐丸を米二が務めた。

「ええっ! 今さらアレをやるんですか?」

これは、特別公演の出番編成担当・露の都から米二に「漫才も頼みます」と電話がかかってきた時の、米二の心の叫び。

20年以上も前には、南光と米二でラッパ・日佐丸のモノマネを得意芸としてやっていた。しかし、長~いブランクがある。米二は本気で焦ったという。

そこからが大変だった。その昔、自分で書いた台本を必死で探し、さらには「特選!桂米朝一門会」というDVDに残っていた映像(モノマネ漫才が収録されていた)をあわてて研究した。

衣装も問題だった。落語は着物で演じるものだが、漫才にはスーツが必要。しかし何年もそんなものは着ていない。清水の舞台から飛び降りる思いでスーツを買った。

その直後、番組編成担当の桂慶枝から「漫才の衣装はどうします? 貸衣装を用意しますよ」と電話。

「先に言ってくれよ」散財した米二はうなだれるしかなかった。

そして本番の日。南光はラッパのイメージに近づくため、ドン・キホーテでおかっぱ頭のカツラを買ってきた。その姿だけで客席は大爆笑だったという。かくしてモノマネ漫才は大成功となった。

このブログで、米二は「今年一番のニュースは、南光兄さんの上方落語協会復帰でしょう」と書いている。

6歳年長の南光に対して、米二は酒の席で何度となく「協会に戻って」と頼んだことがある。南光の答えは、決まっていて「君(米二)が協会の会長になったら戻るわ」

米二の会長就任を待たず、南光は今年6月、協会に電撃復帰した。実に32年ぶり! 繁昌亭20周年記念特別公演での大歓声も、この復帰があってこそのものだった。【三宅敏】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミへキタへ~」)

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