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シンデレラエキスプレス渡辺裕薫、松竹芸能の師匠秘話を披露「おもろい“告発”も」


【写真】大阪市内で、松竹芸能70周年記念「シンプレ渡辺の芸人烈伝『師匠に愛を込めて』」の会見を行ったシンデレラエキスプレス渡辺裕薫(撮影・松浦隆司)

シンデレラエキスプレスの渡辺裕薫(58)が10日、大阪市内で、松竹芸能70周年記念「シンプレ渡辺の芸人烈伝『師匠に愛を込めて』」(20日、心斎橋角座)の会見を行った。

松竹芸能の節目に、渡辺が敬愛する師匠たちの足跡と素顔を語り継ぐトークライブ。開催のきっかけについて、現在も一緒にラジオ番組に出演する森脇健児から「お前、その話、1回1人でやったらどうや」と背中を押されたと明かした。ラジオ番組などで松竹芸能の師匠の逸話を披露する機会が重なり、「何か知らないけど、何度でも話があり続ける」と、芸歴を重ねる中で蓄えたエピソードの豊富さを実感したという。

ライブで取り上げるのは、松竹芸能所属第1号となった3姉妹による音曲漫才トリオ「かしまし娘」、上方を代表する喜劇女優の故ミヤコ蝶々さん、“昭和の喜劇王”藤山寛美さん、かしまし娘の弟子で、どつき漫才で人気を博した漫才コンビ「敏江・玲児」、3代目桂春団治さんら。渡辺は芸歴38年の中で、多くの師匠と交流してきた。

中でも最も印象深い存在として挙げたのが、「敏江・玲児」の故玲児さん。「本当に暴君たるや、ですね。玲児師匠は本当に『アウトレイジ』って、よく言ったもんですよ」と笑わせた。「本当に震え上がるほど怖かった」という師匠だったが、晩年には「世の中の男がやりたいことは全部、それ以上のことをやってきた。後悔はない」と語っていたという。最後に交わした言葉は「お前も舞台へ行って、銭を稼いでこい」。渡辺は「本当にかわいがってくださった。そんな師匠がいっぱいいる。だから『師匠に愛を込めて』なんです」としみじみ振り返った。

若手時代に兄弟漫才コンビ「酒井くにお・とおる」の故酒井くにおさんから受けた教えにも言及した。くにおさんと夜遅くまで飲み、タクシーで帰る途中、アルバイトのため翌朝早く起きると話した際、「芸人は芸事で早起きしなきゃダメだ。アルバイトで早起きするようなのは芸人じゃない」「芸人で食っていけると念じろ」と諭された。

当時は真意が分からなかったが、後になって「優先順位を変えろ、覚悟を持てということだった」と理解した。芸人の仕事を優先することで出会いや仕事が増え、次第にアルバイトを減らせたといい、「この世界で食べていかせていただいているのは、そのきっかけがあったから」と感謝した。

タイトルには、亡くなった師匠を人々の記憶の中で生かし続けたいという思いを込めた。「人間は2度死ぬ。1回目は肉体的に滅び、2回目は人々の思い出から消えること。2回目がないように、皆さんの記憶の中にもう1度刻みたい」と力を込めた。一方で、「おもろい“告発”も入れますけど。配信ないんで」と笑わせ、放送では明かせない“ギリギリの楽屋話”も予告した。

当日はハンドマイク1本で90分間しゃべり切る。用意した師匠列伝を軸にしながら、客席の反応を見て語る内容を決めるという。「知らない芸人さんの話でも、語りによって立体的に浮かび上がる。それが芸」と渡辺。シリーズ化にも意欲を見せ、「どの話をして、どの話をしていないかチェックして、2回目、3回目もできたら」と構想を膨らませた。

約120席のチケットは会見時点で残り約10席。「松竹芸能が70周年だということと、師匠にはすごい思い出があり、いろいろな芸人の話があるということを知っていただけたら、それで十分です」と来場を呼びかけた。

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