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AI懸念のジョージ・クルーニー、真偽の判別難しくなる 警告


【写真】ジョージ・クルーニー(2015年5月撮影)

2日に開幕した第83回ベネチア国際映画祭でキャリア功労賞を受賞した米俳優ジョージ・クルーニー(65)が、現地で「創造性の未来」に関するシンポジウムに登壇し、AI(人工知能)の規制を全面的に政府当局に委ねることに慎重な姿勢を示したと、4日に米バラエティー誌が報じた。クルーニーは、AIやディープフェイクによって、真実と虚偽の区別がつきにくくなることに警鐘を鳴らしたという。

妻が人権派弁護士であるクルーニーは、法曹界を例に出して「AIはハルシネーション(幻覚)を起こして架空の判例をでっち上げることがあり、それを確認せずに引用してしまう弁護士や裁判官が出てくる恐れもある」とコメント。

AIが生成するコンテンツの説得力が増すにつれて人々が実際の出来事の真実性さえ疑う可能性があると話し、虚偽の主張と確立された事実を同等に扱う恐れがあり、その結果として歴史的な真実と捏造(ねつぞう)された物語を区別することが難しくなるかもしれないと警告した。

また、ディープフェイクについても懸念を示し、もしもAIがロシアのプーチン大統領が核攻撃を発表する極めてリアルな動画を生成してしまったら、「どうやってそれを本物か否かを見分けるのでしょう?」と問いかけた。その上で、「多くのAIツールが世界有数の富豪たちによって管理されている」と主張して、現実世界に深刻な影響を及ぼす可能性を危惧した。

クルーニーは開幕日に行われた記者会見でも、視覚効果(VFX)などの分野ではAIによって仕事が失われる可能性があると述べ、多くの面で業界に打撃を与える可能性に言及。自身の死後にAIによって肖像が利用される可能性についても触れ、「死んでから20年後にCMに出演するのは避けたい」とユーモアを交えて語った。(千歳香奈子)

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