
女優河合優実(25)が7日、都内で、映画「LOST LAND」(藤元明緒監督、24日公開)先行上映会でトークイベントを行った。
少数民族のロヒンギャ難民たちが約200人出演する初の長編映画として注目を集めている話題作。実話をもとに、難民キャンプで暮らす姉と弟らが家族と再会するため、人身売買などの危機を必死に乗り越えていくストーリー。河合は予告編のナレーションを務めている。
河合は最初のあいさつで「作品を広めるチームの一員という思いです」。
作品はベネチア映画祭オリゾンティ部門で日本人監督初の審査員特別賞を受賞するなど世界中で15冠を得ている。いよいよ日本で公開をすることに、藤元監督は「撮影は1年半前。ここまで長い旅でした。すごく緊張をしています。ベネチア(映画祭)の3倍緊張しています」と続いた。
試写を見た感想について河合は「いろんな映画の試写を見ますが、客席でここまで心が大きく動いて放心するのは1年に数回です」と話した。
きょうだいと出会ったきっかけについて、藤元監督は「たまたま僕の近くで遊んでいた。当時は4歳か5歳。(映画は)もっと大人の設定だったんです。家に行ったらお姉ちゃんが出てきた。2人とも太陽みたいな輝きで、映画を引っ張ってくれるインスピレーションがわいた。親御さんも了承して、本人も演技に興味があるといっていた。人をひきつける魅力がありながら親近感がわく2人です」と説明した。
ロヒンギャ語はあるが、演技指導は「文字でコミュニケーションが取れないので口頭で説明。大まかなことだけをざっくりと伝えるスタイルだった」と振り返った。
台本がない撮影スタイルについて、河合は「経験がほとんどない。自主映画で何度か、あるいはワークショップとか。商業映画ではゼロ。すごく興味があるし特別な作り方だと思う」と話した。
今年1月に2人は世界最大級の難民キャンプがあるバングラデシュのコックスバザールを訪問した。
藤元監督は「初めて行った。情報としては知っていたが、食料や医療、教育、人間的な生活に必要なものが圧倒的に少ない。重大なことが起きていると衝撃的だった」。河合は「住居はシェルターと呼ばれていた。恒久的なものは建ててはいけないから簡易的なものだった」。最後に「あまり難しい映画ではないと思う。もし気に入ったら、おじいちゃんでも子どもでも勧めて欲しい」とアピールした。
