
エンターテインメント業界に大きな貢献をしたプロデューサーを顕彰する「渡辺晋賞」の授賞式が行われ、今回で第21回となる同賞に、ミュージシャンで音楽プロデューサーの細野晴臣(78)が選出された。2024年にデビュー55周年を迎え、日本や世界の音楽、文化に影響を与えてきた功績の数々が評価された。
細野は1969年(昭44)に「エイプリル・フール」でデビューし、1970年(昭45)に「はっぴいえんど」を結成。1978年(昭53)には「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成し、歌謡界での楽曲提供を手がけ、プロデューサー、レーベル主宰者としても活動。「YMO」解散後は、ワールドミュージック、アンビエント、エレクトロニカを探求。作曲、プロデュースから映画音楽に携わるなど多岐にわたって活動している。 細野氏は受賞に「本当に光栄です。賞をもらうなんてめったにないことですから、正直まだなれませんね」と喜んだ。自身の原点の1つに「渡辺プロダクション」があるとし、「小学生の頃から『シャボン玉ホリデー』を見て、ザ・ピーナッツさんやクレージーキャッツさんに憧れて…僕のお笑いのマインドは、間違いなくあの場所から芽生えたもの」と明かした。
式には、親交が深い俳優の菅田将暉(33)が祝福に駆けつけた。久々の再会に、細野氏は「(式を)こぢんまりやりたかったけれど、こうして会えてうれしい」と照れ混じりに喜びを語った。トーク中、菅田は細野氏のプロデューサーとしての原点に触れ、「YMO」結成当時に細野氏が記した活動計画ノートのエピソードを披露。メンバーへの展望や高い目標が手書きでつづられたそのノートに「手書きの愛情とプロデュース能力を感じた」と感銘を伝え、細野氏は「(メンバーの)坂本龍一くんがなかなか入ってくれなくてね」と当時を懐かしんだ。最後は互いにエールを送り合い、会場は温かい拍手に包まれた。
