
Mrs.GREEN APPLEのフロントマン大森元貴(29)が、山時聡真(20)と菅野美穂(48)のダブル主演映画「90メートル」(中川駿監督、3月27日公開)に主題歌「0.2mm」を書き下ろしたことが4日、分かった。24日にソロ活動5周年を記念しリリースする1st Mini Album「OITOMA」の6曲目に、新曲として収録される。
大森は楽曲を書き下ろすにあたり、映画を鑑賞。山時演じる母子家庭で育つ藤村佑が、菅野演じる母の美咲が高校2年時に難病を患ったことで、小学生の頃から一筋だったバスケットボールをやめ、母の世話を優先せざるを得なくなる物語を「映画だけど現実的で、強さのある作品だと思いました。その強さには胸が締め付けられる瞬間もありましたが、それも含めてどうしたらリアルに届くのか、ということを試行錯誤した映画なんだろうなと感じました」と受け止めた。
「多くの人が自分の人生と照らし合わせて自分ごととして感じる部分があると思います。月並みな表現になりますが、とてもとてもすてきでいい映画です」と絶賛。一方で「そしてどんな選択にも痛みが伴うということを映画を見て改めて思い知りました」と、映画から受けた深い気づきもあり「主題歌をどう書こうかと悩むほどの難しい題材でした」と熟慮。その末に「ほんの少しだけ風が吹くように、少しだけ背中が押せればいいなという気持ちで作りました」と紡ぎ上げた楽曲は、温かい、ミドルテンポのバラード曲となった。
プロデューサー陣は、劇中で描かれる母と息子は、正反対で矛盾だらけの感情を抱きながら互いを思いやる優しさを持っていることを踏まえ、大森の表現が放つ、世界への、人間への優しさを感じ、主題歌をオファーした。「ただいま ねぇ聞いてよ おかえり 今日はどんな日だった?」など、自ら作詞した歌詞を、大森が優しく語りかけるように歌い上げる「0.2mm」は、作曲した楽曲も寄り添い、包み込むように優しく、製作陣の期待を、さらに上回る1曲に結実した。
母親を看病した経験から、オリジナルで半自伝的なキャラクターと脚本を作り上げた中川駿監督(39)も「実際にエンドロールに当ててみた時、作品全体の魅力が格段に上がったように感じました。曲を聴いている間、かつて当たり前だった親子の日常が目に浮かぶようで、だからこそ、現在の佑と美咲の不器用な姿がより切なく、より愛らしく感じられるようになったのだと思います」と絶賛。「映画と主題歌の魅力がうまく重なり合った時に生まれる相乗効果の力を改めて感じさせられる作品になりました」と、映画と大森の楽曲が1つになり、さらに大きくなった手応えを口にした。
山時は「初めて聴いたとき、曲が流れ始めた瞬間に涙がこぼれました。それまでこらえていた分まで一気にあふれ出すようで、心にそっと寄り添われるような心地よさと、深い安心感がそこにはありました」と涙したと明かした。「この楽曲には物語のすべてが詰まっているように感じられ、本編を観終えたあと、背中をさすってもらいながら一緒に振り返る時間を与えてくれる、そんな一曲です」と評した。そして「『90メートル』は、僕の10代の中で最も悩みながら向き合った、ある意味で10代の集大成とも言える作品です。その本当に大切な作品の主題歌を大森さんが担当してくださり、作品という宝物に加えて、もう一つの宝物を受け取ったような気持ちになりました」と大森に感謝した。
菅野も「楽曲を聴かせていただいたいた時、優しさに心震えました」と感激。「映画に寄り添ってくださいながらも、大森さんらしい、人生を肯定してくださる世界観で、はじまりはいつもと少し違う歌い方をなさっているのかな? と感じ、やがて優しく前向きで力ある歌声に、希望あるエールを受け取る様な気持ちになりました」と、大森の試行錯誤も受け止めつつ、楽曲への思いを口にした。
大森は「映画を美談にするのも、説教くさくさせるのも、主題歌の影響がすごくあると思ったので、率直に感じたことを、香ってきた、吹いてきた何かを音にすることに尽力しました」と「0.2mm」制作のポイントを明かした。
「OITOMA」には、楽曲を元にした絵本が異例のヒットとなった楽曲「メメント・モリ」、NHK Eテレ「天才てれびくん」(てれび戦士)に楽曲提供した「こたえあわせ」のセルフカバーなど6曲を収録したミュージックカードと、楽曲からインスピレーションを受け制作したグッズ6種を同梱する。
【収録曲】
1.French
2.メメント・モリ
3.Midnight
4.絵画
5.こたえあわせ
6.0.2mm
◆大森元貴(おおもり・もとき)1996年(平8)9月14日、東京都生まれ、作詞家・作曲家であり、Mrs.GREEN APPLEのフロントマン。Mrs.GREEN APPLEでは全楽曲の作詞・作曲・編曲、さらに作品のアートワークおよびミュージックビデオのアイデアまで、楽曲に関する全ての要素を担当。楽曲は、主要ストリーミングサービスにおいて31曲が総再生数1億回を突破。(アーティスト別単独1位)23年「ケセラセラ」、24年「ライラック」、25年「ダーリン」で日本レコード大賞を3年連続で受賞し、史上初となるバンドでの3連覇を成し遂げた。
大森自身、23年から2025年まで年間Billboard JAPAN作詞家チャート、及び作曲家チャートで、3年連続となる1位を獲得。ソロアーティストとしても、21年に1st Digital EP「French」、2nd Digital EP「Midnight」を発表。25年5月には約4年ぶりのソロ作品3rd Digital Single「絵画」をリリース。「90メートル」へ主題歌「0.2mm」を書き下ろすなど、ソロ活動も活躍の幅を広げている。

