
1日に米ロサンゼルスで開催されたグラミー賞授賞式でホストを務めたコメディアンのトレバー・ノア(41)が、未成年の少女らへの性的搾取で起訴され拘留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告を巡る発言で、自身をやゆしたとしてトランプ米大統領を激怒させた。トランプ大統領は2日、自身のSNSトゥルース・ソーシャルで「ノアは完全な負け犬だ」「多額の賠償金を請求するつもりだ」などとつづって、法的措置を警告した。
ノアは、ビリー・アイリッシュが年間最優秀楽曲賞を受賞した際に「これは、トランプ大統領が(デンマーク自治領)グリーンランドを欲しがるのと同じくらい、すべてのアーティストが欲しがるグラミー賞だ」と、ジョークを飛ばした。さらに続けて、「それも当然だ。エプスタイン島がもうなくなってしまったので、ビル・クリントン(元大統領)と一緒に過ごすための新しい島が必要なんだ」と語った。
エプスタイン島とは、元被告が性行為を強要したとされる米領バージン諸島にある私有地「リトル・セント・ジェームズ」のことで、権力者たちが訪れていたとされる。
このジョークに会場は大盛り上がりとなったが、「私は行ったことはない」と主張しているトランプ氏は、ノアの発言は「間違いだ」と反論。「最悪で、事実上、視聴に耐えない」とグラミー賞を批判し、「視聴率の低いアカデミー賞授賞式の司会者ジミー・キンメルとほぼ同じくらいひどかった」とノアを扱き下ろした。
ジョークを巡っても、「虚偽であり名誉毀損的だ」と非難。「ビルのことは分からないが、私はエプスタイン島やその周辺には行ったことがない」と改めて関与を否定し、これまでフェイクニュースメディアでさえもそのような主張をしたことはなかったと持論を展開し「哀れで、情けなく、才能のない最低な司会者を弁護士に任せ、提訴する」と息巻いた。(千歳香奈子)

