
俳優宇梶剛士(63)が24日放送のテレビ大阪「大阪おっさんぽ」(土曜午後6時58分=関西ローカル)に出演。俳優を志したきっかけと、昭和の名優との出会いについて語った。
宇梶といえば、少年時代には野球に打ち込んだものの、高校時代には2000人ほどの規模の暴走族の総長となり、周囲に恐れられる存在となっていたことで知られる。
そんななかで俳優を志したきっかけについて、「静かに読書に集中できる環境みたいなところに、しばらくいさせてもらって…何ていうんですかね“国立”の…」と苦笑。
そこで「親が差し入れてくれたチャップリンの自伝を読んで、それで、もう野球はできないし、肩で風切るのももう飽きたし…。(自伝を)読み終わって、俺も俳優になりたいなって」と考えたという。
その後、つてを頼って歌手にしきのあきら(現・錦野旦)の付き人になった宇梶は、ある日「台本を取ってこいって言われて、台本を受け取りに中に入っていったら、そこに師匠になる菅原文太さん…東映のやくざ路線を作った方ですよね。台本をもらって帰ろうとしたら『そこのデカいの』って呼び止められて。『お前、何者だ』みたいなことで…」と菅原さんに声をかけられたという。
宇梶は「『俳優になりたいんですけど、どうやってなったらいいか分からないから、にしきのさんのお手伝いをさせてもらっています』って言ったら、そこでオヤジ(菅原さん)が『あきらのところの社長に電話をかけろ』って言って、電話をかけて『お前さんのところのデカいの、もらっていいか』って。ガチャンって切って『そういうことじゃ』みたいな。弟子にしてもらったんですけど」と、菅原さんに弟子入りした経緯を明かした。
当時、菅原さんの元には大勢の弟子がおり、「オヤジがちょっとこうやる(手を動かす)と、台本を渡したり、バッと(タバコに)火をつけたり。そういう専属の兄弟子がいたんですよ。だから自分なんか立ってるだけですから、現場に行っても」と回顧。
“2000人を率いた総長”からの変貌ぶりに、「きれいごとじゃないけど、夢とか目的が見つかればそこに…」と思い起こした。
ただ、そうして与えられた役は「全部チンピラ役で…。俺は真面目になるって決意して俳優の世界に飛び込んだのにっていう…」と笑いつつ、「だけども正直、俺もまだ人が信用できなかったり、そういうところがあったと思うんですよ。そういう俺にはチンピラ役が合っていたのかもしれない」と振り返っていた。

