
石田ひかり(53)が9日、東京ミッドタウン日比谷で行われた「美しく生きる」シンポジウムに登壇。俳優業について聞かれ「悪い役は楽しいです!」と、満面の笑みを浮かべて口にした。
石田は「アイドル歌手として15歳でデビューして3年、鳴かず飛ばずの売れないアイドル。18歳、高校3年生で大林宣彦監督と出会いました」と、1991年(平3)の大林宣彦監督の映画「ふたり」で主演したことが転機だったと振り返った。翌92年のNHK連続テレビ小説「ひらり」でヒロインを演じて飛躍し「作品と監督、スタッフの皆さんには本当に恵まれました。それに尽きます。こういう人になりたいという格好良い方ばかり…そうした先輩の姿を、今でも追いかけています」と先輩の俳優に感謝した。
俳優の、どこが楽しいか? と聞かれると「その人のクライマックスを演じることが多い。疑似体験として生きられるか…入り込まず終わる現場も多いですけど、それでもリアルの人生では生きられない、他の人の人生を生きられるのは本当に楽しいです。俳優って、本当に楽しいので」と熱く語った。理解できない役も「あります、あります!」と強調したが「そこが楽しい。(役と)自分自身とは比較しないんですけど、絶対に自分じゃ言わないことを言うのが醍醐味(だいごみ)」と力を込めた。
25年5月には、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランス)コンペティション部門に、出演作「ルノワール」(早川千絵監督)が出品された。劇中で、主演の鈴木唯(12)が演じた1歳の少女・沖田フキの母詩子を演じた。石田は「『ルノワール』では1度も、笑っていない。明るいお母さん役が多い私が、にこりともしない不機嫌な母親役をいただけたのが、本当にうれしい。早川監督から『怒った顔が情緒がある』と言われたことが、本当にうれしくて。自分の気付かない魅力を気付いて頂いた。まさか自分がカンヌに行けるとは、夢にも思わなかった」と喜びを新たにした。
