
昨年12月28日に91歳で死去した20世紀を代表するフランスの女優ブリジット・バルドーさんの死因が、がんだったことが明らかになった。33年間連れ添った夫で実業家のベルナー・ドルマン氏がパリ・マッチ誌のインタビューで明かしたもので、亡くなる前に2度にわたってがんの手術を受けていたという。術後は背中の痛みに苦しみ、最期は「もう十分、去りたい」と漏らすこともあったと闘病生活について語った。一方、がんの種類は明らかにしなかった。
バルドーさんは、80年代に乳がんから回復したことで知られる。
フランス・サンペドロの自宅で飼い猫に囲まれながらベッドで息を引き取ったバルドーさんの葬儀は7日、地元のノートルダム・ド・ラソンプション・カトリック教会で執り行われ、大勢の人が沿道に集まった。棺が運び込まれる際には拍手喝采を送る人もおり、葬儀には極右政党前党首マリーヌ・ル・ペン氏も参列したと伝えられている。葬儀後、バルトローさんは地中海を見下ろす丘の中腹にある墓地に埋葬された。
取材に応じたドルマン氏は、「彼女の顔には安らぎと静けさが浮かび、若い頃のように信じられないほど美しさが戻っていた。91歳とは誰も信じないでしょう」と述べ、妻を偲んだ。
50年代から60年代にかけてセックスシンボルとして一時代を築いたバルドーさんは、女優やモデル、歌手として活躍したあと、1973年に引退して動物保護活動に人生を捧げてきた。ドルマン氏によると、バルドーさんは最期まで意識があり、動物たちの運命を心配していたという。(千歳香奈子)
