
昨年12月24日に92歳で死去した、初代林家三平さんの妻でエッセイストの、海老名香葉子さんのお別れの式が9日、東京・東叡山寛永寺で開かれ、漫画家のちばてつや氏(86)が弔辞を読んだ。
東京大空襲で家族6人を失った香葉子さんは、05年に東京・上野公園の母子像と寛永寺現龍院墓地前の慰霊碑を建立し、毎年3月9日に慰霊と惨禍を語り継ぐ「時忘れじの集い」を開いてきた。同集いに出席し、戦争への思いを発信してきたちば氏は「かよちゃん。90歳になったばっかりの頃はあんなにお元気だったのに、突然の別れ、びっくりしています」と語りかけた。
香葉子さんとは24年に、満州からの引き揚げ者の思いを描いた書籍「大大陸に陽は落ちて」を出版した。「その出版が思いのほか大変だったので、お姉ちゃん、体力が落ちてしまわれて、みんな心配しておりました」。
また「それにしても香葉子姉ちゃん、あなたは本当に波瀾(はらん)万丈のすごい人生でしたね」と続けた。「作家として、エッセイストとして、林家一門のおかみさんとして大活躍。あなたが育てたたくさんのお弟子さんたちは、おかみさんのおかげでそれぞれの才能や個性を発揮して、日本中で頑張ってますよ。今はもう安心して、ゆっくり、心置きなくお眠りください」と呼びかけた。
