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【東京国際映画賞】河瀨直美氏、女優賞初受賞「俳優として今後も…色気ムンムン」ジョーク


【写真】最優秀女優賞を受賞した河瀨直美

<第38回東京国際映画祭クロージングセレモニー>◇5日◇TOHOシネマズ日比谷

コンペティション部門出品の「恒星の向こう側」(中川龍太郎監督)主演の福地桃子(28)と、福地演じる未知の母可那子を演じた映画監督の河瀨直美氏(56)が、最優秀女優賞を受賞した。日本人俳優の女優賞受賞は、14年「紙の月」(吉田大八監督)の宮沢りえ(52)以来11年ぶり5、6人目。女優賞のダブル受賞は、05年の第18回の、英国のヘレナ・ボナム・カーターと中国のジン・ヤーチンさん以来20年ぶり。

河瀨氏は記者会見で「今後も俳優業に、もっと踏み込んでいく色気、欲はあるか?」と聞かれると「俳優として…今後もやっていく色気ムンムンです!!」と声を大にして、会見場に集まった取材陣を笑わせた。「(新聞の)見出し用に言ってみましたけど…」と半ば、ジョークだったと口にした。

その上で、表情を引き締め「私が俳優として映画祭に参加し、受賞するのも初めて。こういう可能性もあるんだと。監督が監督で、ずっとあり続けるのと同時に、現場では俳優の可能性もあるんだと。立場を超えた人が、別の道につながる」とも口にした。

クロージングセレモニーの壇上で「コロナの後、世界で人々があやめ合う現実が、日本にも情報としてやってきます。でも、東京ではこんな素晴らしい祭典ができるんだと。このメッセージを世界に伝えていきたい」と口にした。会見でも「分断が散見される時代」と現代を評した。その上で、26年2月公開の監督作としての新作「たしかにあった幻」に、中川龍太郎監督(35)が俳優として出演していることを踏まえ「領域を超えてつながり合うのは映画の現場にある。可能性を感じた」とも語った。

真面目なトークを続けたが「東京国際映画祭は私を調子に乗らせた。懐の深い映画祭」と、最後の最後に“河瀨節”が飛び出した。そして「樹木希林さんにささげたい」と、自身の15年の監督作「あん」に主演し、18年に亡くなった樹木希林さんの名を口にした。

「恒星の向こう側」は、母可那子との余命を知り故郷に戻った娘・未知が、寄り添おうとしながらも拒絶する母と衝突を重ねる。夫登志蔵との間に子を宿しながらも、亡き親友への思いに揺れる彼の姿に不安を募らせる未知は、母の残したテープから“もうひとつの愛”を知り、初めて母を理解し、母から託された愛を胸に進んでいく。登志蔵を寛一郎(29)が演じる。

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