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【東京国際映画祭】「組み合わせがあまりに力強く」福地桃子、河瀨直美氏が20年ぶり女優賞W受賞


【写真】最優秀女優賞を受賞した福地桃子

第38回東京国際映画祭クロージングセレモニーが5日、都内で行われ「恒星の向こう側」(中川龍太郎監督)主演の福地桃子(28)と、俳優として出演した映画監督の河瀨直美氏(56)が、最優秀女優賞を受賞した。日本人の同賞受賞は、14年「紙の月」(吉田大八監督)の宮沢りえ(52)以来11年ぶり5、6人目。ダブル受賞は、第18回のヘレナ・ボナム・カーター(英国)とジン・ヤーチンさん(中国)以来20年ぶり。

福地は、個人初のビッグタイトル獲得に声を震わせた。「撮影は1年前。主人公を追いかけ、溶け合っていくような時間は1人で乗り越えられなかった。自分の内側から本当に出た言葉が刻まれた作品」。その背中に、実の母のように優しく手を当てた河瀨氏だが、演じたのは余命を知って帰郷した娘を拒絶する母だった。「話さず、カットがかかっても冷たく接した」中、おんぶしたシーンで「彼女の重さを最後に背負った時に感じ、温かい涙が出た」と演技は真に迫った。

河瀨氏はカンヌ映画祭(フランス)はじめ世界で高く評価される監督だが、中川龍太郎監督(35)は福地と娘婿役の寛一郎(29)ともども「恐怖して演じるところを撮りたかった」と狙って起用。カルロ・シャトリアン審査委員長は「おふたりを選んだのは組み合わせがあまりに力強く、すばらしいから」と絶賛した。福地は「年を重ね、どんな俳優になっていくか分かりませんが真っすぐ向き合っていきたい」と誓った。河瀨氏は「監督として映画祭に参加したことはあっても俳優として立たせてくれた」と中川監督に感謝した。【村上幸将】

◆河瀨直美(かわせ・なおみ)1969年(昭44)5月30日、奈良県奈良市生まれ。中学時代にバスケットボールを始め、同市立一条高時代に国体に出場。大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)に入学。20年「朝が来る」が米アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表。18年秋に東京五輪公式映画監督に就任し、22年6月に「東京2020 SIDE:A/SIDE:B」公開。21年バスケットボール女子Wリーグの会長に就任。今年の大阪・関西万博のプロデューサー兼シニアアドバイザー。

◆福地桃子(ふくち・ももこ)1997年(平9)10月26日、東京都生まれ。父は哀川翔(64)で母は元モデル。5人きょうだいの次女で末っ子。14年に哀川が出演したテレビ東京系ドラマ「借王(シャッキング)~華麗なる借金返済作戦~」に娘役で出演し初演技。19年の映画「あまのがわ」で映画初出演初主演。同年のNHK連続テレビ小説「なつぞら」で朝ドラ、22年の「鎌倉殿の13人」で大河ドラマにそれぞれ初出演。趣味は旅行、料理。身長153センチ。

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