
歌手の舞乃空(まのあ、20)が5日、東京・北区のレコード店「赤羽美声堂」で新曲「人は恋して花を詠む」の発売記念イベントを行った。
23年2月に「うたかた」でデビューし、4作目となる今作は鳥羽一郎の長男のシンガー・ソングライター木村竜蔵が作詞作曲を手掛けた。“和”を強く意識した歌詞とメロディーで舞乃空にとっては初の演歌歌謡曲。ファンに向かって「輪の雰囲気の楽曲です。演歌歌謡曲をあまり聞かない若い世代にも広めたい」と意気込みを明かした。
ミニライブでは新曲やカップリング曲「とどけ恋吹雪」などを歌唱。ファンからの「かわいい、かわいい、舞乃空。超絶かわいい、舞乃空」コールを何度も受けて笑顔を見せた。
今回、初めて音源を作るスタジオに入ったという。「スタジオミュージシャンはその場で楽譜をもらって楽器を弾くんです。まさにプロ」と驚いたことを振り返った。レコーディングでは「これまでは息が吸えないくらい緊張していたのですが、竜蔵さんが立ち会ってくれて安心してできました」と明かした。
竜蔵のおじで、鳥羽一郎の弟・山川豊とは自宅が近所だという。「『卵があるか?』などと声をかけてお裾分けをしてくれる優しい先輩です。ファミリーの皆さんにお世話になっています」と感謝し、山川のヒット曲「アメリカ橋」を歌唱した。
尊敬するのは小林幸子だ。「ボカロなど、若い世代の曲にもチャレンジしている。何度も歌っている動画をYouTubeで見ていて『自分もこうなりたい』と思っています。大好きです」。そして代表曲「雪椿」を歌い上げた。
「前の作品から1年2カ月ぶりの新曲を今日発売しました。これまでは演歌歌謡曲を歌いたいけれど、そうでない曲を発売している葛藤がありました。『オールジャンルを歌いたい』と言ってきたのでどんなジャンルの曲も歌うし、大好きな演歌もたくさん歌っていきます。とにかく頑張りたい。舞乃空を応援していただきたい」。
レコード店の前を通る多くの人たちが足を止め、舞乃空の澄んだ歌声に聞き入っていた。
