
漫才コンビ「ロザン」の菅広文(49)と宇治原史規(49)が、4日放送のMBSテレビ「よんチャンTV」(月~金曜午後3時40分=関西ローカル)に出演。日本維新の会が、自民党と連立政権を組む際に「絶対条件」の1つとしていた議員定数削減について意見を述べた。
4日に行われた衆議院本会議では、議員定数削減について、立憲民主党の野田佳彦代表が「定数は数の力で強引に決める課題ではありません。比例区だけ削減ではなく、小選挙区と比例区のバランスを考案して削除すべきではないでしょうか」と述べた。
これに対し、高市早苗首相は「具体的な削減案の策定およびその実現に向けては、できるだけ幅広い賛同を得ることが重要でございます。今後、与党内での検討とともに、各党、各会派とも真摯(しんし)な議論を重ねていきたいと考えております」とした。
菅は、「国会議員の定数を、国会議員で決めるってなかなか難しそうなことだなと思うんですけど…。要は出演者の数を、出演者で決めるみたいな。それやったら『多い方がいいです』って言いたくなるなって…」。テレビ番組に例えて語り、続けて「…って宇治原さんが言ってました」と隣の宇治原に話題を振った。
宇治原は、「僕は言ってますけどね。出演者に例えたらすぐ分かりますよね。僕らの人数を、何人にするか。誰をどう減らすか、僕らが話し合って決める。『いや、それやったらもう、作り手側が決めてください』って思ってしまう」とした。
さらに、「議員の定数とか、あとは選挙制度、公職選挙法、政治資金規正法。このあたりを、今のルール上はもちろん、国会でしか…立法府ですから、唯一の。決められないんですけれども。このあたりの法律とか仕組みを、国会議員が決めるということに僕はどうも違和感を感じているんですけど、ほかの仕組みが作れないもんですかね?」と疑問も口にした。
元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏(59)は、「国の立法機関は国会しかないもんですから。なのでそうせざるを得ないということですよね。ただ、じゃあ人数をどんどん増やしていけばどうなるかって、それは国民からの批判を浴びるので。結局はどこで決めるかといったら、最後は選挙で決まるわけですね」と指摘。
「その選挙で決まるということを前提にして、今回は自民党と維新とで合意をして。『これはセンターピンだ』というふうに吉村(洋文)代表は言っているわけですから、やらざるを得ないんだけども。きょうの高市さんだと、『真摯な議論を重ねていきたい』と、あまり言葉の中で、ものすごいやる気は感じられませんでしたね」と評していた。
