
池田エライザ(29)が4日、都内で開催中の東京国際映画祭で行われたエシカル・フィルム賞授賞式に審査委員長として出席した。
同賞は、映画を通して環境、貧困、差別といった社会問題への意識や多様性への理解を広げることを目的に23年に新設。池田と、大学生3人が審査委員会を結成し、ノミネートされた3作品を鑑賞、審査。ルシアーノ・ヴィジガル監督のブラジル映画「カザ・ブランカ」が選ばれた。
「ガザ・ブランカ」はファヴェーラ(スラム街)から生まれた作品で、人々の視点から新しいブラジルを描いた。池田は同映画について「(主人公の)3人の少年がすごくかわいく、いとおしい。お勧めです」とし、「ここには本来の豊かさがあり、説得力がある。カルチャーショックを受けてほしい」と絶賛した。
また、選考会を振り返り、「俳優として、映画監督として悩みがあったけど、映画の必要性を感じることができればと思い、審査委員長をお受けしました。エシカル賞を通じて、映画を通じて人に手を差し伸べることは可能だと実感できました」と、充実した表情だった。
授賞式に出席できなかったヴィジガル監督はビデオメッセージを寄せた。「この映画は世界と対話し、より普遍的なまなざしを届けることを目指しました」とし、「そして、倫理的で人間的な価値を強めていきたいという願いが込められています。そこには愛情があり、詩があり、生命の輝きがあります。この受賞は、ブラジル映画界が壁を越え、世界とつながることができるという証しでもあります」と喜びを伝えた。
