
国際弁護士の清原博氏が4日、読売テレビの情報番組「かんさい情報ネットten.」(月~金曜午後3時50分)に出演。日本維新の会の藤田文武共同代表に苦言を呈した。
「しんぶん赤旗」日曜版は11月2日号で「スクープ」と銘打ち「維新・藤田共同代表 重大疑惑 公設秘書側に公金2千万円 『身を切る』どころか 身内へ税金還流」の見出しで、公設秘書側への「2000万円還流疑惑」を、電子版で報じた。これをめぐり、藤田氏はXに赤旗記者の名刺画像などを公開し、あかはた側が削除申し入れを行ったと明かした。
清原氏は公金還流疑惑について「ビラの印刷の取引と報酬を受け取った部分、取引をバラバラにしたら法律に基づいた正当なものだとしたとしても、お金には色がないから、全体で見たら行ったお金が戻ってきた、いわゆる還流というものに見えてしまう。見えてしまうというところに疑念の根拠があるから、そこは正さないといけない」と意見を述べた。
藤田氏はこの日、会見を開き、疑惑について「法的にはどこから切り取っても適正」「今回の報道を受け、日本維新の会に求める疑念を持たれることはするなという声を真摯(しんし)に受け止め、今後は当該企業に発注しない」などと説明した。
清原氏は「還流かどうかは藤田さんがおっしゃったとおりかもしれない」とした上で、「もう1つの問題提起をしたい」。
藤田氏が赤旗記者の名刺などを公開したことに「なぜ公開する必要があるのか。この説明をしてほしい。下手したら、今、藤田さんは与党の共同代表。権力行使する側がメディアに対して圧力をかける構図に見えてしまう。意図がどうであれ。それも良くないから、この点についても考え直していただきたい」と苦言を呈した。
