講談社は4日、21年の米アカデミー賞でアジア系女性初の監督賞、作品賞、主演女優賞の3冠を受賞した「ノマドランド」で知られる、中国出身のクロエ・ジャオ監督(43)とプロデューサーのニコラス・ゴンダ氏とタッグを組み、米ハリウッドを拠点とする新会社「Kodansha Studio」を設立すると発表した。ハリウッドに制作会社を設立することは、同社初の試み。スタジオを通じ、日本で出版された多種多様なマンガや小説の海外実写映像化およびグローバル展開において、より主体的な役割を担っていくとした。
講談社は同日、都内の本社で会見を開き、ジャオ監督がスタジオの最高クリエーティブ責任者(Chief Creative Officer)として企画やクリエーティブを統括すると発表。数多くの映画やドラマを手がけてきたプロデューサーのニコラス・ゴンダ氏がCOOを務めるとした。また、講談社専務取締役の森田浩章氏がCEOに就任する。
ジャオ監督は都内で開催中の東京国際映画祭で黒澤明賞を受賞。アイルランドの俳優ジェシー・バックリー(35)とポール・メスカル(29)主演で、日本での公開を27日に控える最新作「ハムネット」が、クロージング作品として上映される。
