
音楽ユニット「三月のパンタシア」のボーカル、みあが3日、都内で行われた、最新書き下ろし小説「君の記憶だけない」(双葉社)の発売記念イベントに出席した。
作品を書くにあたって、みあは「書く時に心がけているのは、自分自身が読んで記憶が熱くなるものを書きたいなということ」と切り出し、本作について「最初に思いついたのが、恋をすると記憶を失うという設定。障害にぶつかった若い2人がどんな結末を迎えるのか、私自身が楽しみながら書きました」と明かした。
最新作は双葉社のパステルノベルというレーベルから発売された。「主に初めて本を手に取る若い方がメインとうかがったので、なるべく文体もシンプルを心がけて、最後まで読んでもらえるように、そういう層を意識しました」と語った。
所属するユニット「三月のパンタシア」は、みあが書く青春小説を軸に楽曲を制作している。「青春小説を愛読している」というみあは「大人になってから読んで、自分が学生時代に気づけなかったモヤモヤした感情が、青春小説を読むことで答え合わせができると思う。そんな楽しみ方をしてもらえたらうれしいなと思います」と笑顔を見せた。
本作のヒロインの心情を描いた楽曲「うたかたの声」も配信された。みあは「当初は楽曲までは考えていなかったんですが、物語が完成して、ヒロインの心情をもう少し表現できないかなと作りました。サイドストーリー的な、物語終盤の心情を曲にできたので、楽曲から入っても楽しめると思います」とアピールした。
