
歌手松任谷由実(71)の夫で、プロデューサーの松任谷正隆氏(73)が、2日放送のテレビ朝日系「EIGHT-JAM」(日曜午後11時15分)にVTR出演。由実の40枚目のアルバム「Wormhole/Yumi AraI」(18日発売)について語った。
新アルバムはAIを駆使し、荒井由実時代から50年間の音声データを元に「第3のユーミンの声」を生成した。
AIを使った制作について、正隆氏は3年前の楽曲制作時に、由実の古いマルチテープを見つけたところにさかのぼった。「そこには『Call me back』とだけ書かれていて、歌詞もほとんどできていなくて。オケ(伴奏)だけは録ってあって」。
AIを研究している東大のグループが昔の声を再現できるという話があり、「それをくっつけてみたらどうなるかな、って。『Call me back』っていうタイトルもそれに合うかな」。ただ、「想像していたのとだいぶ違って。昔の声に似ていなくもないし。口癖はちょっと似てるかな。だから結構がっかりした。そんなこと言っちゃって申し訳ないんだけど」と当時を振り返った。
それでも「性格的にリベンジをしたいな、ってずっとどこかで思っていたんですよ」と機会をうかがっていたという。今回のアルバム制作に際し、音声データを元に歌声を生成するソフト「Synthesizer V」があることを聞いた。「3、4年のAIの進歩が異常すぎるくらい異常で。そこには“荒井由実”があった。これはちょっと、全然面白くなってきて。やってみようかな、みたいなのが1つありました」と話した。
