
一昨年7月から病気で療養し、昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚(28)が4日、インスタグラムを更新。「炎上・誹謗中傷シンポジウム」に参加したと明かした。
「先日、炎上・誹謗中傷シンポジウムにて、ディスカッションに参加させていただきました」と前置きした上で「弁護士や政治家など様々な立場の方からの意見を伺って率直に思ったのは、加害者と被害者の溝は埋まらないということです」と書き出した。そして顔を手に当てて笑顔の写真を公開した。
「私は自分の経験上、被害者の気持ちしかわかりません。加害する側の気持ちや理由を知りたくて犯罪心理などの専門書を読みましたが、どれだけ考えても、100%の理解することはできませんでした。様々な背景があるにせよ、他人が嫌がることをしないという人としての当たり前がなぜできないのだろうと、常々思っています(誹謗中傷だけでなく、あらゆる犯罪や不法行為に対しても同様)」とつづった。
そして「誹謗中傷の加害者の中には、悪いことをしている自覚のない人、それが正義だと勘違いしている方も多々いるのではないかと思います」とした上で「『誹謗中傷されたくなければ、SNSを使わずに静かにしていればいい』『普通の被害者はコメント欄を閉じる』と言う人もいますが、それは間違っています。本来、口を閉じるべきは傷つけている側なのですから」と指摘した。
最後に「私にとってSNSは、休職中、唯一社会と繋がっていられた場所で、同じような状況の人と気持ちを共有できたり、知恵を教え合ったり、とても意義のあるものでした」とし、「傷つけたり貶しめたりするのではなく、価値ある使い方を皆がするようになってほしいと願ってます。『なぜ加害者が守られる社会なのか』というタイトルでインタビュー記事も出ています。ぜひ読んでいただけたら嬉しいです」と締めくくった。
慶大卒の渡邊は20年にフジテレビに入社。23年7月から体調不良で療養。病名は公表していなかったが、昨年10月1日の投稿で「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを公表。1月末には初フォトエッセー「透明を満たす」を出版。6月25日には初写真集「水平線」(集英社)を発売。初写真集内では水着姿や下着姿に挑戦している。