
俳優の妻夫木聡(44)が28日放送NHK総合「あさイチ」(月~金曜午前8時15分)に出演。沖縄県・嘉手納基地について言及した。
この日の放送は「妻夫木聡がゆく もっと知りたい沖縄 戦後80年特別企画」番組では沖縄ロケの様子がVTRで流された。
VTR内で妻夫木は、ごう音をあげる戦闘機を見つめ「当たり前なんて思えないですよね、こんなの。毎日聞いてたら慣れるかななんて絶対慣れるわけないし。戦闘機ですからね」とつぶやいた。
妻夫木の訪れた砂辺地区は90デシベルで会話ができないほどの騒音。深夜、早朝に起こることもあるという。
スタジオで池間昌人アナ(36)から「実際に聞いたらすごい音ですよね?」と尋ねられた妻夫木は「会話は全くできないですね」と切り出し「初めて砂辺地区のカフェに親友に連れて行ってもらったときに、のんびりするのかなって寛いでたんですよ。そうしたらグワーっとごう音で戦闘機が飛んでいって。飛び終わったときにその親友が『妻夫木、これが沖縄よ』って一言、僕に言ったんですよ」と自身の体験を話した。
続けて「その言葉を聞いたときに本当に僕ははっとして、沖縄の方々は常にこの戦争の匂いをまだ感じながら生きている、そしてどこかまだ戦争が終わっていない気持ちがあるんじゃないかな」と思いを寄せた。
また「そういう沖縄の現実っていうのを、僕たちが知っていかなきゃいけないなっていうのは思い知らされましたね」と述べた。