
松岡修造(57)が24日、都内で行われた第41回ATP賞テレビグランプリ受賞式で、特別賞のスピーチに立った。
全日本テレビ番組製作社連名(ATP)が主催する、創り手自らが審査する賞。一般的な「授賞式」ではない「受賞式」表記には、授ける側ではなく、受賞する創り手側が主役の賞であるという意味が込められている。
松岡が11代目くいしん坊を務める「くいしん坊!万才」制作チームに特別賞が贈られた。同番組は75年の放送開始以来、半世紀にわたって日本の食文化を掘り下げ、人との出会いの楽しさを届けて、グルメ番組の礎を築いた。
チーム代表として登壇した松岡は「特別賞いただきまして、ありがとうございます。僕はプロフェッショナルテニスプレーヤーとして13年、プロフェッショナル“イーター”として25年、ラケットをはしに替えて挑んできました」とあいさつ。「たくさんの学びがありました。日本の食っていうのは、人のぬくもりがあるんですよ。僕は人間味っていうものをいただいてきた。どこの何がおいしいっていうより、その裏にある人っていうものを感じてきました。僕は人が大好きになった。心の底からこの番組、大好きです」と話し、最後に「ありがとう。おめでとう! くいしん坊! 万才!」と叫んだ。