関口宏（82）が24日、都内で行われた第41回ATP賞テレビグランプリ受賞式で、特別賞を受賞した。
全日本テレビ番組製作社連名（ATP）が主催する、創り手自らが審査する賞。一般的な「授賞式」ではない「受賞式」表記には、授ける側ではなく、受賞する創り手側が主役の賞であるという意味が込められている。
関口は長年にわたって卓越した司会力を発揮。特に昨年3月に勇退したTBS系「サンデーモーニング」で視聴者の信頼を得た功績がたたえられた。
登壇すると「関口でございます。ありがとうございます」とあいさつ。「テレビが好きでこの仕事をやっておりましたら、82歳になっちゃいました。ということは60年以上、テレビ業界にお世話になったということで、私にとってはテレビの仕事っていうのは、やっぱり面白かったんだろうと今は思っております」と話した。
「ちょっと最近、このテレビ業界、元気がない」と続けた。「チャンネル数も増えたし、ネットも出てきたし、いろんな事件もある。でも僕は、テレビはやっぱりいつも元気でやるべきことをやっててほしいなと思います」とした。「テレビが伝えなければいけないことはたくさんある。終戦80年ですよね。それから昭和という元号で数えますと昭和100年なんですね、今年は。テレビの兄貴、先輩と言いますか、ラジオ100年にあたるんだそうですよ。ラジオ放送が始まったのが戦時中ですね。そういうことを考えると、電波によるメディア。テレビ、ラジオ。これが今後どうあるべきかということを考えるいいチャンスかもしれません」と話した。
そして「もう私はこんな年とっちゃいましたんで、ぜひ若い方々に頑張っていただいて、いい作品をたくさんつくってください」と託した。
