「メタル界の帝王」と呼ばれる英ミュージシャン、オジー・オズボーンさんが22日、英国で死去した。76歳。BBCによると、家族が死去を公表した。
48年、英中部バーミンガム生まれ。70年にブラック・サバスのボーカルとしてデビュー。脱退後はソロなどで活動した。ステージにファンが投げ込んだコウモリを玩具だと思い、首を食いちぎる事件もあった。オズボーンさんの伝説にもなり、後にロゴ入りコウモリ人形も発売された。
94年に「アイ・ドント・ウォント・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド」でグラミー賞を獲得するなど、数々の賞を受賞した。
00年代には、オズボーンさんと家族の日常生活を取り上げたテレビ番組が人気を集めた。06年にはブラック・サバスのメンバーとともにロックの殿堂入り。22年にパーキンソン病を公表も、今月5日には故郷で、影響を受けたという、ともに米ロックバンドのメタリカやガンズ・アンド・ローゼズらと、キャリア最後のコンサートを開催したばかりだった。
音楽のスターたちも一斉に哀悼の意を表明した。エルトン・ジョンは「ロックの神々の中で地位を築いた偉大なる先駆者だった」と死去を惜しみ、メタリカはX(旧ツイッター)にハートが割れた絵文字を投稿した。国内では、ギタリスト山本恭司(69)やラウドネス高崎晃(64)をはじめ、X JAPANのYOSHIKI、DJ KOO(63)らがSNSに追悼を投稿した。