
ソニーミュージックとJYPエンターテインメントの共同プロジェクト「Nizi Project Season2」から誕生した7人組ボーイズグループ「NEXZ(ネクスジ)」が19日、グループ初の全国ツアー「NEXZ LIVE TOUR 2025 “One Bite”」日本武道館2日目公演を開催した。
平均年齢18・4歳。昨年デビューのフレッシュな7人ながら、冒頭からクールで重厚感ある世界観に引き込んだ。巨大な鎖と南京錠のモニュメントが登場し、新曲「One Bite」を披露。火花散る中、緩急あるキレキレのパフォーマンスで魅了した。続く「NALLINA」では銀テープが舞うなど、序盤から豪華演出が飛び出した。
グループとして初の武道館のステージ。リーダーTOMOYA(トモヤ=19)は「武道館~!」と叫び、YU(ユウ=20)は「みんながどういう顔してくれるかな、どういう反応してくれるかなと思いながら準備してたからめっちゃ楽しみだった」とほほ笑んだ。
NEXZは23年12月にデビューメンバー7人が選ばれ、昨年5月にグローバルデビュー。今年6月から15都市18公演を巡る初の全国ツアーを開催中で、全体動員数は5万人超えの見込みだ。
武道館では18日から2日間公演を行い、計1万8000人を動員。公演前の取材でSEITA(セイタ=18)は、同所について「実際にステージに立ってみると、ペンライトがすごくきれいで幸せいっぱいの空間」と笑顔。今後の目標についてTOMOYAは「いつかはアリーナツアーだったりドームツアー、スタジアム、そんな大きな会場でできる日が来たらいいなと思っています」と宣言した。
武道館公演から同ツアーも後半戦に突入。日本デビュー1周年記念日となる8月21日に大阪でファイナル公演を行う。SO GEON(ソゴン=18)は「武道館からセットリストが変わったじゃないですか? NEX2Y(ネクスティ、ファンの総称)がどんな反応をしてくれるかすごく楽しみで。みんな笑顔でいい反応してくれるからめっちゃうれしい」と喜んだ。
MCでは観客からの要望やメッセージに応えるなど、積極的にファンと交流。さわやかで愛嬌(あいきょう)たっぷりに披露する楽曲から、アクロバティックな振付、クールで力強いダンスパフォーマンスなど、さまざまなギャップでファンの心をつかんだ。
アンコールではサプライズでデビューからの1年間を振り返る映像が流れ、ファンによるライトに包まれたメンバーらは涙。HYUI(ヒュイ=18)は「武道館に立たせてくれて本当にありがとう。こんなステージに立てると思ってなくて、ずっと夢見てきたことがどんどんかなっていって」と号泣。YUKI(ユウキ=17)も「NEX2Yとの出会いが僕の生活の大きな力になってる」と涙した。
SO GEONはライトが光る客席を見つめ「世界で一番美しい星を見つけました」とにっこり。HARU(ハル=19)は「僕にとってはNEX2Yがアイドル。僕をこんなに笑顔にさせてくれるのはNEX2Yしかいないんじゃないかと思うくらい大切」と、それぞれの言葉でファンへの熱い思いを伝えた。
TOMOYAは「これ以上の幸せない。全国ツアーなんて夢の夢やと思ってたけど皆さんのおかげ」と涙。「NEX2Y、これからもずっとそばにいてくれますか? 約束だよ?」と呼びかけ、大歓声を浴びた。
最後は7人の絆と友情、NEX2Yへの思いを歌った「One Day」で締めくくった。紙吹雪が舞う中、メンバー同士で固く抱きあい、ファンに感謝を伝えた。念願の大舞台で互いの絆を確かめ、さらなる目標に向かって前進する。【玉利朱音】