
落語家の6代桂文枝(82)が16日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で「サニーからハニーへ 桂文枝 華麗なる独演会」を行った。
この日は、82歳の誕生日。三枝時代の愛称はサニーだったが、「82歳でハニーと呼ばれる噺家(はなしか)になりたい」と、このタイトルが付けられた。開演前、文枝は「皆さんに『おめでとう』『元気ですな』と言われますが、82歳の実感はまだありません。99歳まで健在でした桂米丸師匠を見習いたいです」
舞台では「日本の男性の平均寿命は81・09歳らしいですが、なんとかそれは超えました」「先日も病院で検査を受けてきました。胃カメラを鼻から入れる際、『うどんと同じ太さですから、安心して』と先生に言われたのですが、うどんを鼻から食べたことないんです」と観客を笑わせた。
文枝は自作の「生中継・源平」「Mango」を口演。「生中継・源平」では生成AIを用いて制作した映像を採用、より臨場感のある落語を演じた。
ゲストには、NGKではめったに見られない桂南光(73)と桂米團治(66)。文枝は「米朝師匠の生誕100年ということで、このところ米朝一門の方と仕事をする機会が増えています。(米朝一門ゆかりの)サンケイブリーゼにも出してほしいです」と笑顔を見せていた。