
King&Prince髙橋海人(26)が16日、都内で「HOKUSAI-ぜんぶ、北斎のしわざでした。覧」記者発表会に出席し、葛飾北斎の人物像に思いを巡らせた。
同展覧会では総数300点が出展され、「北斎漫画」全15編をはじめ、読本の挿絵、「富嶽(ふがく)百景」全3辺・102図、北斎の最晩年の肉筆画16図も世界初公開。「集中線」や「ギャグ描写」など現代の漫画やアニメの表現の原点とも言える作品に注目し、北斎の技術が詰め込まれた展示となっている。
公式アンバサダーに就任した髙橋は、北斎作品の魅力について「すごく幅広いジャンルを書かれていたことだと思います」とした。自身も普段からイラストの制作など芸術活動に取り組むアーティスト。「生涯生きていく中でどんどん新しいものにチャレンジして、後世に伝わる物になっているって言うのがやっぱりすごいところだと思う」と、日本を代表する絵師から感銘を受けたという。
90歳近くまで生き、70歳まで自身の絵に満足していなかったという北斎の逸話に触れ「『70歳になって虫の骨格が書けるようになった』と言っていたと聞いて、だいぶ腰の低い方だなと。何かを追い求めて生み出そうっていう熱力が長寿の秘訣(ひけつ)だったのかなと」と想像。北斎は江戸時代当時の平均寿命よりも大幅に長生きしており「生活環境はあまり良くなかったと聞いたんで、人より長生きした理由は熱量パッションなのかなと。興味深いですよね」と思いを巡らせた。
髙橋は、10月公開の映画「おーい、応為」では北斎の弟子・渓斎英泉(善次郎)を演じた。撮影を通じて抱いた北斎の印象を問われると「家が汚い」とストレートに回答。「家汚いしゴミがたまったら引っ越すし、生涯で90回引っ越しされた方なのでその印象があります」と明かし、会場を笑わせた。
9月13日から11月30日までCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催される。