
ユニバーサルミュージックの藤倉尚社長(57)が俳優森田健作(75)がパーソナリティーを務める、FM NACK5「青春もぎたて朝一番!」(7月27日、8月3日、日曜午前6時30分)とニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」(7月28日、月曜午後6時20分)に出演する。
46歳の若さで社長になって、今年で11年目。社長就任時から売り上げが2・6倍になった。「具体的にイメージのできない夢は実現できない」と断言する藤倉流の「ヒットの法則」を明かした。
ユニバーサルミュージックは、米国のロサンゼルスに本社を置くユニバーサルミュージック・グループの日本法人。ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナー・ミュージックと並んで世界3大レーベルに数えられている。
藤倉社長は、EMIミュージック(旧東芝EMI)を吸収合併した翌年の2014年(平26)に社長就任。現在は松任谷由実やDREAMS COME TRUE、松田聖子、福山雅治、back number、Ado、藤井風、Mrs.GREEN APPLEら、国内外で数百組のアーティストを有する日本の最大手のレコード会社になっている。
森田から転機を問われると、藤倉社長は「松田聖子さんのアーティスト担当だった30代前半」と明かした。聖子は95年にソニー・ミュージックエンタテインメントから、ユニバーサルミュージックの前身のマーキュリー・ミュージックエンタテインメントに移籍。
その当時「(親会社のポリグラム社長だった)石坂敬一社長に誘われ飲みに行ったのです。すると石坂社長から『君は宣伝マンとしては優秀だが知性と教養がない』とキッパリ言われたんです。すると『毎月、本を20冊読め』と言い出し、さらに『本を読んでの感想は、その都度聞く』と。石坂社長はビートルズを日本で広めた業界の中でも実績のある人、そんな人から言われたので言いつけは守りました。毎月、20冊以上の本を読みました。石坂社長からも、さまざまな本を勧められ、おそらく10年以上は、その生活を続けたと思います。振り返ると歴史物はハマりました。中でも『三国志』などは何度も読み返しました。とにかく、今、振り返ると本を読み続けてきたことが経営に役立っています」と話した。
レコード会社のトップとしての信念について聞かれると「イメージのできない夢は実現できない」。アーティストと契約する基準として「東京ドームでのコンサート」「NHK紅白歌合戦」「ミリオンヒット」を挙げて「私は、これを“妄想三原則”と言っているのですが、この3つの1つでもイメージができるかどうかを重視してきました」と話した。