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長濱ねるが目指す生き方 8年ぶり写真集に込めた願い、報道番組パートナー再挑戦の決め手とは


写真集発売やテレビ番組出演など多忙な長濱ねる。初対面なのに以前からの知り合いのような人懐っこさにKOされてしまった(撮影・中島郁夫)

女優の長濱ねる(26)が、15日に8年ぶりのセカンド写真集「長濱ねる」(講談社刊)を発売する。「自分自身が見せたい姿」から1歩離れて、自然体で挑んだ意欲作だ。日テレ系「news zero」(月~木曜午後11時、金曜午後11時30分)の火曜パートナーとしても奮闘するなど、多方面で活躍。20代を折り返した今、長濱が目指す生き方とは?【玉利朱音】

★「猫かぶっちゃいます」

今年で芸能生活が丸10年になる。「これからはもっと自然体な姿をメディアでも出して、オフの自分との境界線がもっとあやふやになったらいいなと思うんです」とほほ笑んだ。

はかなげな雰囲気も相まって、どこか淡々とした印象を持たれがちだが、紡ぐ言葉は等身大だ。普段の長濱とメディアでの長濱の違いを聞くと「うーん、全然違うかな…。テレビ番組でもなかなか話せなくて、どうしても猫かぶっちゃいます」とおちゃめに笑った。

8年ぶりとなるセカンド写真集は、自らの希望で企画が立ち上がった。「(撮影当時)25歳の姿を写真集に収めて、自分の記録や証しのような1冊になったら」と願いを込めた。

セカンド写真集に臨むにあたり、欅坂46(現櫻坂46)在籍時の17年に発売したファースト写真集を見返した。加入から2年弱の時期で「当時は当時でそれがよかったんですけど、この世界に入りたてで、カメラを向けられることにも慣れていなくて。不安と緊張といろんなものが入り交じった姿が残っていました。写真集ってそうやって見返すことができるから、やっぱりいいなって思いました」と語った。

今回の写真集は昨年7月、プライベートでも訪れたことがある大好きなアイスランドとフィンランドでロケを行った。尊敬する写真家である高橋ヨーコ氏と、北欧の空気に包まれながらのびのびと撮影。現地で出会った女性と海で一緒に泳ぎ、岩場で足をすりむきながら何度もダイブしたのが心に残っているという。

「やっぱり普段はSNSやメディアで自分自身が見せたい姿だったり、自分の好きな顔を見せるから、どうしても似てきちゃって。写真集では周りの方がいいって言ったものを信じてついていきました。自分では見たことのない表情もそのまま載せてもらったり。自分という人間が凝縮された1冊になると思います」。

タイトルは「長濱ねる」。周囲のすすめで、フルネームを冠した。「フルネームを付けるって背負うものがありますし、自己主張が強いと思われるかも? って不安もありました(笑い)。でも、1冊読んでくださったらきっと伝わるものがあるんじゃないかなと思います。手に取っていただける日が楽しみです!」

19年にグループを卒業し、20年に芸能活動を再開。女優として、フジテレビ系「ウソ婚」(23年)や日テレ系「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」(24年)、テレ朝系「いつか、ヒーロー」(25年)などドラマ出演が続いている。さらにラジオやエッセー、東京2025デフリンピックの応援アンバサダーなど、幅広い分野に挑戦してきた。

★長崎県生まれ「何か力に」

今年4月から9月までは、日テレ系報道番組「news zero」に火曜パートナーとして出演。同番組の曜日パートナーを務めるのは23年、24年に続いて今回で3度目だ。

「今回再びお話をいただいた時は、やっぱりどうしても自分じゃ務まらないと思ってしまって。社会に対してすごく興味はあるけど、人前で意見できるほど立派な人間ではないと思っていて、不安でした」と率直に明かした。

それでも再び挑戦を決めたのは、戦後80年を迎える年だったからだという。長崎県生まれで「原爆投下80年にもあたります。そういった意味でも、自分が長崎県や平和のために何か力になれることがあるのだったら頑張りたいと思いました」と力を込めた。

事前の勉強や下調べを怠らず、現場では知ったかぶりをしないと決めている。「分からないことは分からないと(言う)。背伸びした発言をしないよう気をつけています」。同番組を通して取材の難しさを実感し、社会問題について発言する不安にもぶつかった。

「1、2期目のとき、あるニュースに対して踏み込んだ意見を言うかどうか迷ってしまったことがあったんです。何かネットで反響があったらって。そしたら当時のアナウンサーの方がCM間に『ねるさんが考えてることは間違ってないので、自信を持って届けてもらって大丈夫』と言ってくださったんです。報道に携わる方の覚悟に触れましたし、心が救われました」

生放送の報道番組とあって、スタジオにも緊迫感が漂う。深夜に番組が終わり、帰宅後も緊張感が残って目がさえるという。「眠れなくて、最近は卵かけご飯を1杯食べて血糖値を上げて寝るようにしています」と笑顔で明かした。

個人での芸能活動を始めて5年。さまざまな活動に挑んできた。「今はお芝居を頑張りたい思いがあります」とし、「自分以外の誰かを表現する中で、今までやっていたように見せたい自分だけ見せるとか、準備してよく見せるみたいなことよりも、感情をむき出しにしたり、自分の殻を破らないとやっていけない仕事だと感じました」。

以前ドラマで共演した広瀬アリス(30)に憧れているという。「本当に自然体で、ずっと変わらないんです。テレビでバラエティーに一緒に出るときも、オフに2人でご飯をするときでも。いつでも誰に対してもフラットな姿が、すごくかっこいいなって思うんです」。だからこそ、自身も「もっと肩の力が抜けた生き方が目標です」とした。

長濱の飾らない言葉には温かみがある。取材の最後に記者が思わず「人間味を感じました」とこぼすと、長濱は「そうですよ~! すごく落ち込む時は落ち込むし、うれしい時はうれしい。でも感情の起伏を外に出すのはあまり得意じゃなくて。自分1人で、なんかやってますね」と、笑顔でうなずいてくれた。

▼セカンド写真集「長濱ねる」担当編集者

長濱さんは「丁寧な方」。撮影後も多忙な中デザイナーのところに何度も足を運び、写真のセレクトなどの相談をしました。制作期間全ての局面で、スタッフ、現地の人、誰の思いもまっすぐ受け止めて、真摯(しんし)に対応していく姿が印象的でした。常に想像力を働かせて周りの人に目を配ってくださるねるさん。いろんな場面で自然とそのように動いていらっしゃるのだとは思うのですが、時には思い切りご自身を解放して、自分のためだけにわがままになっていただきたいと思います! 今後の活躍も応援しています。

◆長濱(ながはま)ねる

1998年(平10)9月4日生まれ、長崎県出身。幼少期は五島列島で過ごす。15年に欅坂46(現櫻坂46)の妹分的グループ、けやき坂46に加入。欅坂46での活動なども経て19年に卒業。女優として22年NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」などに出演。東京アイドルフェスティバルのチェアマンや、長崎市観光大使、西九州新幹線長崎県広報大使も務めた。趣味は読書で、23年に初のエッセー集「たゆたう」を発売。159センチ。O型。

◆セカンド写真集「長濱ねる」

長濱たっての希望で制作が決定。24年7月、北欧のきらめく光の中で、25歳の長濱ねるのゆるやかで伸びやかな姿に迫った。全160ページにまだ見たことのない長濱ねるが存分に詰まった1冊。「1年かけて大切に制作しました」。

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