
19日に61歳の誕生日を迎える歌手近藤真彦(60)が12日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで「Masahiko Kondo 45周年記念 バースデーライブ 2025」東京公演初日を5000人のファンを集め開いた。「ギンギラギンにさりげなく」「ハイティーン・ブギ」「ブルージーンズメモリー」など全29曲を熱唱した。
近藤はライムグリーンのド派手ジャケットの襟の上にシャツの襟を出した、ジョン・トラボルタ風衣装で登場した。5000人のファンの<歌詞>ハッピー バースデーの合唱に「ありがとう、うれしい、最高」と答え、声援に「あれ?」と聞こえないふりをするACジャパンの難聴啓発キャンペーンCMを再現。「どこ行っても、これをやらせてもらっています」と笑った。
還暦の昨年は誕生日当日の19日に日本武道館に1万人を集めてコンサート。「なんで、今年は当日じゃないの、ファンの人も19日の方が喜んでくれるって言ったら、スタッフに『19日、あなたは富士スピードウェイですよ』と言われました」と、監督を務める近藤レーシングのスーパーフォーミュラのレースと重なることを明かした。
1982年(昭57)の主演映画「ハイティーン・ブギ」の挿入歌「MOMOKO」、主題歌「ハイティーン・ブギ」を連続して歌う間に「皆さん、座って」と平均年齢50歳超えのファンにねぎらい。「みなさん、ハイティーン・ブギ世代ですからね。でも、おじさんの声が交じって『マッチ!』って声が飛ぶのもうれしいね」。さらに野太い声で「マッチでぇ~す」と、片岡鶴太郎(70)が流行らせたものまねの声が飛ぶと「『でぇ~す』はいらいないだろ。でも、うれしいね」と笑顔を見せた。
両曲を作曲したのはヒットメーカーのシンガー・ソングライター山下達郎(72)。「当時は山下さんがアイドルに曲を作ってくれることがなかったからうれしかったね。山下さんのコンサートのアンコールで1曲目に『ハイティーン・ブギ』を歌うらしいけど、これが一番ウケるらしい」と笑った。
そして、白いダブルのジャケットに着替えて再登場した近藤は「大好きな先輩の歌を歌います」と新御三家、西城秀樹「ラスト・シーン」、野口五郎「私鉄沿線」、郷ひろみ「よろしく哀愁」を熱唱。「今日は、先輩たちの歌を歌うので緊張しています。僕の歌もだけど、歌い継いでいくのは大切。YouTubeを見て勉強したけど、YouTubeを見ると泣けちゃう。『西城秀樹ってカッコイイっすね』と思う。カッコイイ先輩たちの歌を歌えてよかった。歌の力を感じます」。13日の東京公演2日目では桑名正博、河島英五、そして海援隊の「贈る言葉」を歌う予定だ。
東京公演は12、13日、そして大阪公演は15、16日にオリックス劇場で。合計で1万5000人を動員予定。近藤は「格好つけるの抜きで、お客さんの前で歌っているのが本当に楽しい、幸せ」と話した。【小谷野俊哉】
○…「Thank you very マッチ de SHOW ギンギラ学園物語 新春!再びマッチでーす」が、今年12月30日から来年1月4日まで東京・浜町の明治座で上演されることが発表された。昨年暮れに東京、大阪、名古屋で上演された舞台の第2弾。今月8日に出演者の松本明子(59)が情報解禁前にフライングで告知して話題を呼んだ。「松本明子が、生放送でしゃべっちゃった舞台。今年の暮れから来年にかけてやります」。出演は他に原田伸郎、関根勤、小堺一機、川崎麻世、中村繁之、松居直美、西村知美、浅香唯、西田ひかる、ダイノジ、友近。
○…近藤真彦45周年記念ディナーショー「永遠の煌めき」の開催が発表された。12月11、12日にホテルニューオータニ大阪、同24、25日にホテルオークラ東京で。近藤は「今日よりも、もっと近い距離で楽しめます」と話した。
◆近藤真彦(こんどう・まさひこ)1964年(昭39)7月19日、神奈川県生まれ。79年TBS系「3年B組金八先生」でデビュー。田原俊彦、野村義男との「たのきんトリオ」で一躍アイドルに。80年「スニーカーぶる~す」で歌手デビュー。87年「愚か者」で第29回日本レコード大賞受賞。「ギンギラギンにさりげなく」などヒット曲多数。174センチ。血液型O。