
お笑いコンビ、やるせなすの石井康太(50)が狂言師として活動の場を広げている。20日にはBOYS AND MENの本田剛文が主催する日本の伝統芸能を再発見するトークイベント「伝トーク」に出演する。
石井はウッチャンナンチャン南原清隆が主催した舞台「現代狂言」に出演したことがきっかけで19年に9世野村万蔵に弟子入りした。「古典の笑いが新鮮で楽しかった。元々、舞台や笑いが好きだったので、お笑いからの伝統芸能というのはレールが一直線だった」と転身の理由を明かした。
現在は稽古と舞台に立つ日々が続いている。「(本格的に初めて)7年目になりますが、初めての役も多く、毎日、稽古しています」。狂言師としてのキャリアはまだまだ浅く、一門の中でも若手だという。しかし、「昨年4月に能楽協会に推薦していただいて入会することができました」と、現在は“プロの能楽師”だ。
相方である、中村豪とのやるせなすは解散はしていないが、活動は長らく休止中だ。中村は現在、放送作家などの仕事をしている。石井は「(狂言師への)弟子入りを一番喜んでくれたのは相方でした」と振り返り、「なかなか会う機会はないのですが、将来的に違う形で一緒の仕事ができたらと話しています」と、明かした。
石井は、20日のイベントについて、「まだまだ狂言を知らない人、見たことない人が多いので少しでも多くの人に分かりやすく伝えていきたい」と意気込んでいる。