
ロックバンドT-BOLANがメジャーデビュー記念日の10日、全国47都道府県を巡る“ラストライブツアー”「T-BOLAN LAST LIVE TOUR 2025-2026 SING THE BEST HIT JOURNEY 47」の開催を発表した。
ボーカル森友嵐士(59)ギター五味孝氏(59)ベース上野博文(60)が、都内のレコーディングスタジオから行ったファンクラブ限定の特別配信で、森友がファンに向けた手紙を読み上げる形で明らかにした。
17年の完全復活から掲げてきた「再開」の約束は、このツアーが最後の機会となる。
森友は「いつまでも『いつか』というものがあるわけではない」と語り、「そのチャンスがいつまであるのかを考えた時に、47都道府県をたどる旅を『ここでやろう』と覚悟を決めた」と、決断に至った胸の内を明かした。
T-BOLANが最も大切にしてきた“ライブ”。この形で、ファン1人1人との再会という約束を完遂する。その覚悟の表れだ。
ラストライブツアーのセットリストは、前回のシングルスツアーを上回るベストヒットツアーとなりそうだ。ファンから「『今もT-BOLANを歌っています!』とよく言われる」という森友。これをヒントに“全曲歌えるセットリスト”を考えているようだ。「離したくはない」「Bye For Now」などはもちろん、カラオケの人気曲「遠い恋のリフレイン」「Lovin’you」など珠玉名曲の数々が披露されることになりそうだ。
「僕たち自身、この数年で“限りある時間”というものをよりリアルに感じるようになりました」という森友。「だからこそ、今という瞬間を逃さず、全力でこの旅に挑みたい」と続けた。
「メンバーとも、何度も話し合いを重ねた末、自分たちの意志でこのツアーに“ラスト”という名前を刻む決断をしました」と、完全復活からここまでの集大成と位置付けた。
「僕たちにとって、ライブこそが一番リアルな場所」という。それを「CDでも映像でもなく“今”という時間にしか存在しない音と想いが交差する場所」とした。「だからこのツアーは“別れ”じゃなくて、1人1人に会いに行く“約束の旅”だと思っています」とアピールした。
その上で、「その先に、また新たな風が吹くことがあるのなら、それもきっとみんなと一緒に創り上げた旅の延長線上にあるものだと思っています」としている。
“約束の旅”は9月13日、千葉・市川市文化会館で幕を開ける。