
元プロ野球選手でタレント長嶋一茂(59)は4日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。3日に公示された参院選(20日投開票)で自身が注目する点をめぐり、与党が公約に掲げた国民1人あたり一律2万円給付を念頭に「有権者は、『もらってよかったね』ということで終わってはいけないと思う」と私見を述べ、長期的な視点を持ちながら、それを示せる政党や候補者の登場に期待する考えを示した。
番組では、ANN世論調査で、有権者が参院選で関心を持つ政策について、物価高対策や教育、子育て支援、外交安全保障、政治とカネなどが挙がっているとした上で、選挙戦最大の焦点は、衆院で過半数割れしている自民、公明両党が、現在の参院での過半数を維持できるかという観点があることに触れた。
MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「さあ、一茂さん、参院選がスタートしました」と振られた一茂は「本当に注目をしないといけないと思っている」と述べた。その上で「短期、中期的な部分はありますが、参院は6年の任期があるが、6年後の世界はどうなっているんだろう、6年後の日本はどういう外交政策でいうと立ち位置なんだろうということを考えると、6年前からこの6年間、すごい、いろいろなことがあった。これから6年はまったく激動の時代に入るし、どうなっているか予想がつかない。6年後の世界って、空はドローンが飛び回り、無人の車もかなり目立つようになっているかもしれない」と、今後の状況変化の早さを予測。「気候変動もどうなっているか考えないといけないし、国内では地震対策や道路の問題、教育や福祉の充実だったり…」とした上で「6年後のスパンを見すえると、たぶん、今出ている政策だけではピンとこない部分が、僕にはある。リンクしている部分もあるんですが」と見解を口にした。
さらに、各党が示している物価高政策を念頭に「選挙のところをにらんで、というところがあって。物価対策で、現金給付なのか減税なのか、論議が行われるのはいいことだと思うんですが、我々有権者も、もし給付金になった時、もし5万円、10万円もらった時に『5万円、10万円もらってよかったね』ということで終わってはいけないと思う」と私見を口にした。
その上で、「6年後の日本はどうあるべきか、世界はどうなっているのかを考えられる(機会を与えてくれる)方が出てくるといいなと、勝手に思っています」とも述べた。