
女優高島礼子(60)が2日、大阪市内で藤山直美(66)とダブル主演を務める、石井ふく子白寿記念公演「かたき同志」(8月30日~9月21日、大阪新歌舞伎座)の取材会に出席した。
橋田寿賀子さん作、石井ふく子氏演出で1978年に初演された傑作芝居。新歌舞伎座では、13年に藤山と三田佳子の顔合わせで大好評となって以来、キャストも一新しての上演となる。
1人娘がかわいい呉服問屋のお鶴役を、三田から引き継ぐ形となった高島は、藤山と三田が演じた舞台を観劇しており、「主役の2人がいつもケンカしていて。ものすごいパワフルな作品だった」
三田にはカッコいい役のイメージがあったといい、「ものすごいパワーで直美さんと戦ってる姿が今までに見たことのない役どころで、ものすごく嫉妬した。私もこんな役をいつかやってみたいと思っていたら、10年後、まさか三田さんの代わりに2代目を務めさせていただくことになった」と望みがかなったことに目を輝かせ、「正直今から、緊張しているし、楽しみにしている。どこまでできるか自分との挑戦。石井先生に『大変よ、大変だからね』って呪文のように言われておりますので、大変ですけど、それを楽しみたい」と意気込んだ。
娘役を演じる込山榛香から「小さいときから、ドラマを見ると、高島礼子さんがお母さん役を演じていた。私の中で本当にあこがれのお母さんが高島さんだった。今回、娘としてご一緒できることが光栄」と言われ、「うれしいですね。実際、母ではないので。理想のお母さんなんて言われることがなかなかない。うれしすぎてガッツポーズしちゃいました。理想の上司とかはよくあったんですが、母親は初めてなんで気合が入ります」と笑顔で喜んでいた。