NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8時)に出演する俳優風間俊介(42)がこのほど、都内で取材に応じた。風間演じる地本問屋をまとめる鶴屋喜右衛門と、横浜流星演じる主人公の蔦重こと蔦屋重三郎が仲間になるきっかけを描く第25回について語った。
浅間山が噴火し、日本橋の店を守るために人々が奮闘する中、蔦重と鶴屋が灰除去を競う。雪解けムードになり、風間は「今までは、(蔦重の)耕書堂が日本橋に出てくるのを止めないといけないという物語でしたが、いざ出てくると仲間、戦友になっていきます。どうやら仲良くなりそうです」と笑った。
共演してきた横浜との関係は「談笑する機会が増えてきたのでうれしい」と話した。さらに「本当に国宝じゃないですかね」と横浜が出演している映画になぞらえ「ストイックでもの静かで、作品作りに真摯(しんし)に取り組んで黙々とやっている。どこかミステリアスな横浜君が、カラッとした江戸っ子の蔦重をやってることにシビれる」とした。
風間は「もともと快活なタイプの人間が蔦重だったら、そうか、ってなるんですけど、彼は俳優としてしっかり蔦屋重三郎を作り上げて体現している。あの人はきれいな人ですね。映画でも女形とか美しいなって思うんですけど、江戸っ子の所作になっても美しい。本来の自分にない豪快な人間を、アウトプットする姿も美しい」としみじみ語った。