
<ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2025 アワードセレモニー>◇11日◇LINE CUBE SHIBUYA
前田吟(81)が、短編映画「宇宙飛行士からの手紙」(倉田健次監督)の主演として登壇。アジア最大級の国際短編映画祭の檀上で、22年に78歳で再婚した歌手の箱崎幸子(75)が出演していると明かし、箱崎に学んだ歌を披露したと胸を張った。
前田は、ホッピー配達人のオサダさんを演じた。登壇早々「博です」と、レギュラー出演した人気映画シリーズ「男はつらいよ」で演じた車寅次郎の妹さくらの夫・博の名を口にして、場内の笑いを誘った。「25~75歳まで、1つの役を50年、やりました。長いのは嫌だなと思った。短いのでいいのがあるよ、と」と、主演した理由を語った。そして「出て感動した。短いのでいけるな、と演じさせていただきました」と短編映画に可能性を感じたと口にした。
意識したところは? と聞かれると「別にありませんけど77歳の役。僕、81歳、少し若返らないといけない。現場に若い方が多い。言われたことをやっただけ。出てくる人(キャラクター)皆、優しいんですよ」と言い、笑った。
そして「僕、女房が歌手なの。(劇中に)ほんの、ちょっと出ている。探して欲しい」と明かし「特訓してもらった歌を歌った。星、幾つかな?」と笑った。「見て、元気になって欲しい。30、50年後…3分の1が短編映画になりますよ。爪痕を残し、出演したかった」と力を込めた。
共演の堀海登(26)は「本当に、作品の撮影期間中も含め、メチャクチャ愛をいただいた。言葉やセリフだけじゃなく声、しぐさに表れています」と笑みを浮かべた。