
お笑いコンビ、南海キャンディーズの山崎静代(46)が11日、東京・新国立劇場小劇場で、12日に初日を迎える舞台「ザ・ヒューマンズ-人間たち」の初日前会見に出席した。
山崎をはじめ、青山美郷、細川岳、稲川実代子、増子倭文江、平田満らが、初日を迎えられることが「奇跡」だと口をそろえた。
ニューヨークのアパートに集まり温かい夜を過ごすはずだった家族に起こる出来事を描いた。ブロドウェーで上演され、映画にもなった話題作で、複数人のせりふが重なり合う場面や、食べながら会話する場面など、かなり細かい指定が入っている戯曲。ベテランの平田は「これだけきっかけの多い芝居は初めて」と言い、増子も「こんな日が来るんだなあ。せりふが入ってお客さんの前に立つ日がくるんだなと思いました」と感慨深げだった。
山崎も「2人でじっくりしゃべるシーンは分かりやすくやれるんですが、何人もが重なっていくシーンはタイミングが難しい」と振り返った。
山崎はまた、感情とは別の表現が難しかったとし、「逆の表現をしないといけないのにストレートにやってしまう。ボクシングでもストレート打ちますよ、と相手にバレバレの感じでうそがつけない。自分の性格がつい出てしまって苦労しました」と、ボクシング経験になぞらえて稽古を振り返った。
29日までの東京公演が終わると、愛知県豊橋市、大阪府茨木市でも上演される。茨木が地元の山崎は「父親が久しぶりに舞台を見に来てくれる」と喜んでいた。
演出の桑原裕子さんも出席した。