
中村萬壽(70)中村芝翫(59)が11日、東京都目黒区の祐天寺で、国立劇場7月歌舞伎鑑賞教室「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)-かさね-」(7月17~26日、ティアラこうとう)の成功祈願と取材会を行った。
怪談の舞踊劇。2人は、かさね、与右衛門という、因縁あるカップルを演じる。
かさねをつとめる萬壽は「私は古希、芝翫さんは今年還暦。ロートルの『かさね』を、小学生たちに見せるのはどうかと思いますが、まだまだ元気ですので」と、生徒や学生たちの観劇が多い歌舞伎鑑賞教室にからめて笑わせた。
萬壽は昨年12月に京都・南座で同演目で片岡愛之助と共演予定だったが、愛之助がけがを負ったたという経緯がある。萬壽は「事故のないように千秋楽まで務めたい」と気を引き締めた。
芝翫は「うちの父(=7代目芝翫さん)も大好きな作品の1つ」と話し、13年以来演じる与右衛門について「だいぶ横に広がったので、ダイエットを。あまり太い足の与右衛門は色気がないので、若さあふれる芝居にしたい」と話した。