
風吹ジュン(73)と夏木マリ(73)が11日、都内でダブル主演を務めるNHKプレミアム連続ドラマ「照子と瑠衣」(6月22日開始、日曜午後10時)の会見に出席し、同学年ながら初共演となるお互いの印象を語った。
風吹演じる主婦の音無照子と、夏木演じるシャンソン歌手、森田瑠衣の親友2人が現在の暮らしからの“逃避行”を始めて東京を離れ、新たな人生へと踏み出し、若い世代へ希望をつなげていく物語。
風吹は「私はデビューした時に1年だけ歌手もやりまして、そこからどうしても違うなと思って役者に自主的に変更しました。マリさんは印象派という感じでかっこいいなと。私は子育てをしていて、アーティストとしてうらやましいなと思っていました」と話した。
初共演がダブル主演ということで「会うことが楽しみでしたが、存在感の大きさも感じていて、友達役として共演するにあたって私では力が及ばないんじゃないかという迷いがありました」と正直な思いもあかし「実際にお会いすると、同世代ということで、同じものを見てきたこともあり、シンパシーもすごく感じていました。今も大好きです。顔を見ているだけで幸せ。撮影でもどれだけ支えられたか分かりません」と振り返った。
対する夏木は「風吹さんは人間的に品格のある方。居心地が良かったです」と振り返り「いろんな(過去の)スキャンダルをうまくコントロールして自分のイメージをつくって、なかなかのプロデューサーだなと思いました。聡明(そうめい)で強い、ステキだなと思いました」と語っていた。
視聴者へのメッセージについては風吹は「解放ですね。自由になること。みなさんがどこでどう勇気を持って一歩踏み出すか。ドラマを見ていて解放感や元気、エネルギーみたいなものを感じていただければいいなと思いました」と語り、夏木は「70代は老年というらしく、人生100年時代、老年時間が長くなっているということらしいんです。そこでもう1度自分らしく生きる、模索している2人ではないかなと思っていまして、理由は違えど同士みたいな2人の友情で前を向く。1人ではできなかったんだなと感じました。年をとればとるほど1人では生きられない。そういうところで前を向いていける。これがテーマではないかなと思いました」と話した。