
俳優の堺雅人(51)が11日、都内で、26年に放送が決定したTBS系日曜劇場「VIVANT」(日曜午後9時)続編の合同取材会に臨んだ。
23年7月期に放送された「VIVANT」のラストシーンから直結するその後を描く。堺は引き続き、自衛隊直轄の非公認組織「別班」の諜報(ちょうほう)員・乃木憂助役で主演を務める。
続編の台本を読み「え~、こんなにしゃべるのか」と自身のせりふ量に驚いたという。今作も登場人物の関係が複雑に入り組み、乃木のもとにどんどん謎が舞い込む内容。堺主演の「半沢直樹」でもタッグを組んだ福澤克雄監督は「半沢直樹の時、大和田常務に土下座させるシーンで、30ページくらいの台本を10テークくらいやった。それを1回も間違えないでやった時、この人ちょっとおかしいと思った。この人はちょっと特別で、そのレベルに合った役をつくった」と、堺を信頼して台本を書いた。
堺は読み物としては「さらっと読める。おもしろかった~! って読めるんですけど」と前置き。「でも、待てよ。何月何日何時の話だ? 何月何日何時に、あの人はどこにいるんだ? あの人がここにいるってことを俺は知ってるのか? 知ってるならこんな顔をしているのかな」と考え続けることになると言い、「暇つぶしに持ってこいですね。ずっと読んでられます」と笑った。
時系列や「この人たちは僕がこの職業に就いてるのをどの段階で知ってたんだろう」と確認したいことが増え、前作の台本まで読み返した。「コアなファンの方が何度もDVDを見るのに近い。楽しくて、でもつらくて。普通なら起承転結があって終わりだけど、裏にもう1個あって、さらにもう1個ありそうな感じが。複雑で、でもそれぞれに神経が行き届いていて、生きものなので。一大サーガですね」と壮大なストーリーに取り込まれていた。