
俳優石原良純(63)が9日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。今月3日に89歳で亡くなった巨人終身名誉監督、長嶋茂雄さんと会った時に感じたという、ある「後悔」を明かした。
番組では、8日に東京都内の桐ケ谷斎場で執り行われた告別式の様子を詳報。喪主を務めた次女・三奈さん(57)の喪主あいさつや、深い師弟関係で知られた松井秀喜氏(50)ら巨人OBの弔辞の様子も伝えた。
長嶋さんの思い出を問われた良純は「野球と言えば巨人、長嶋、で、みんなが憧れた。僕がものごころついて見始めたころは『3番サード長嶋』だったけれど、バッティングもそうだけど、フィールディングにも憧れた。みんなが見入っていた」と、長嶋さんに憧れた少年時代を振り返った。
長嶋さんとは「何度もお会いしたことがある」とした上で、「僕、いろんな人に会うことが多いですが、野球選手、特に長嶋さんに会うと、昔、憧れていたから『サイン帳を持ってくればよかったな…』と思った」と、声を潜めながらかつての「後悔」も口にした。
番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「良純さんも、サインを欲しいと思う人だった」と語りかけられると「欲しいと思う人だった」と、正直に語った。
長嶋さんが2004年3月に脳梗塞を患った後、懸命にリハビリを続けたことにも触れ「病気になられた後の21年間、時に元気な姿も見せてくれたじゃないですか。それって、普通あり得ないと思う。長嶋さんのリハビリは有名で、あんなにやられる方はいないって。相当ハードなことをやられていた。それを実直にずっとやり続けたから、折々に元気な姿を見せてくれた」と振り返った。
「こんな人はいないんじゃないかな。スーパースターってそんなところがある。最後まで心臓が止まらないという…」とも述べ、喪主あいさつで三奈さんが明かした、脈拍と血圧の数値が「0」となり、医学的には心肺停止状態になりながらも、心臓の動きを示す波形が山を作っていたというエピソードを念頭に、最期の時まで不屈の闘志を持ち続けた長嶋さんの偉大さに触れた。