
米俳優トム・クルーズ(62)が4日、大ヒット公開中の新作映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作「ファイナル・レコニング」の撮影で、炎上するパラシュートからのジャンプの回数で〝世界記録〟を達成したことが分かった。
クルーズは同作のクライマックスシーンで、宿敵ガブリエルが操縦する複葉機にぶら下がるスタントに挑戦。破損した機体からパラシュートで飛び降りる際に、メインパラシュートが炎上し、予備パラシュートを開いて着地するスタントを行っていた。クルーズはこのシーンの撮影のために計16回降下を行い、「個人による炎上パラシュートジャンプ最多記録」を樹立し、ギネス世界記録に認定された。
撮影は南アフリカのドラケンスバーグで行われ、クルーズは事前に燃料に浸して点火したパラシュートを装着したまま高度7500フィート(約2286メートル)からのジャンプに16回も挑んだという。燃えるパラシュートを切断し、予備のパラシュートで着地するという命知らずのジャンプを成し遂げた俳優やスタントマンは他にいないとギネスはクルーズを称賛。クレイグ・グレンディ編集長は、「単にアクションヒーローを演じているだけではなく、彼自身がまさにアクションヒーローだ」「本物に対する徹底したこだわりと、主演俳優としての限界を押し広げてきたことが成功につながった」とコメントしている。
クルーズは、2012年公開の映画「アウトロー」から今作まで、連続で主演作11本すべてが興行収入1億ドルを突破する偉業も達成し、ギネス世界記録に認定されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)