
英王室を離脱したヘンリー王子(40)が、母親のダイアナ元妃の姓「スペンサー」への改名を希望していたことが分かった。英デイリー・メール紙が報じたもので、王子は元妃の弟チャールズ・スペンサー伯爵に姓の変更について相談し、助言を求めたことがあったという。
王子は2020年に王室を離脱して以降、父親であるチャールズ国王や兄ウィリアム皇太子との確執が続いている。王子一家は、2人の子どもたちの出生証明書に記載されている「マウントバッテン=ウィンザー」の姓を名乗っているが、母親の姓に改名する方法を積極的に検討していたという。
王子は英国に帰国した際に改名について叔父と話し合ったというが、法的な問題があまりにも大きいとしてスペンサー伯爵は思いとどまるよう王子に伝えたという。王子の友人は、「2人は非常に友好的な話し合いをし、改名しないようスペンサー伯爵は王子に助言した」と同紙に述べている。
マウントバッテン=ウィンザーはエリザベス女王とフィリップ王配の男系子孫だけが名乗れる姓であるため、姓の変更は女王からもらった名前を放棄することを意味し、家族との完全な決別となる可能性もあった。米ピープル誌は、王子の代理人とスペンサー伯爵の両者にコメントを求めたが回答は得られなかったと伝えている。
一方で一家は現在、エリザベス女王から授けられたサセックス公爵と公爵夫人の称号にちなんでサセックス家の性を使用している。妻メーガン妃は、ネットフリックスの新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」で出演した友人に「自分の性はサセックス」だとはっきりと宣言して話題を呼んだが、これはスペンサー伯爵の助言に従ってのことだった可能性も指摘されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)