
「THE SECOND~漫才トーナメント~2025」で優勝したツートライブの周平魂(41)とたかのり(41)が1日放送のフジテレビ系「ボクらの時代」(日曜午前7時)に出演。過去に芸人を辞めようと思った1日を明かした。
番組では昨年同大会を優勝したガクテンソクと共に対談した。ガクテンソクの奥田修二から「この18年で『辞めよう』『解散しよう』はなかった?」と質問されると、周平魂は「解散しよう、辞めようって話は出たことはないですね」と答えた。
ただ周平魂は「1日だけ、たかのりにも言ってなかった、エアポケットみたいな、辞めそうになった瞬間だけあるんすよ」と切り出した。周平魂は「駐車場でバイトしてて、ほんま狭い駐車場で真冬で寒いんですよ。最後らへんお客さんもこうへんし。許可も得てネタ書いていい状態だったんですよ」と辛い時期のバイトを語った。たかのりは「(芸人として)1万2千円くらいですね、月収。営業入って1万2千」と補足、周平魂は「そうか」としみじみ振り返った。
周平魂は「結婚もしてたから3、4万くらいかな。で深夜の1時に上がるんですよ。でタイムカード切って鍵閉めて上がるんですけど、なんか明るいなってなったんですよ。4時半やったんですよ。1時に上がっていいのに。ほんまにこれ何してんのって思ってきて」と語ると、ガクテンソクの奥田修二は「わからん、わからん」と反応した。周平魂は「ほんまにこれ何してんのって思ってきたんですよ。毎月新ネタ6本のライブやって、何にも箸にも棒にもかからん。賞レースも何にも引っかからん。同期の尼神インターとか、バンビーノとか売れてるみたいな。今までそこまで比べたことなかったんですよ。で今もそうなんですけど、その1日だけむっちゃ比べてしまったんですよ。あいつらはテレビとか出てる、俺この小屋で何してんのこれ。おなか空いたって急いでコンビニ買いに行って、うまい棒2本とかでしのぐみたいな。これやばいやばいってなって。うっすらだけ暗闇の中に一瞬だけ光があったやつがパって消えたんが見えたんですよ。そんでとりあえず家帰ろってなって」と回想した。
周平魂は「で次の日もうっすらその感じ残ってるんですよ。本屋なんか行かないのにふらっと本屋入ったんですよ。奥の方から誰かに見られてるんですよ。それが岡本太郎さんがこっち見てるんですよね、『自分の中に毒を持て』っていう本。それ買って、読んだらもともとの感覚の部分をチェックリストに合ってるでって言ってくれるような本やったんですよ。『自分たちがやりたいことをやったらそれはもう爽やかじゃないか』みたいな。それで耐えたって感じです」と結末を明かした。
奥田は「よかったな。よかったけど、ベストセラーに支えられてるな。だから売れるんかな」とつっこんだ。