
女優石橋静河(30)が29日、NHK大阪放送局で行われた2026年後期連続テレビ小説の発表会見に出席し、ヒロイン葉野珠(はの・たま)役に決定した。
第115作目となる連続テレビ小説のタイトルは「ブラッサム」。石橋が演じる珠のモデルは、明治、大正、昭和を駆け抜けた宇野千代さん。女性の作家の地位が確立していない時代を駆け抜け、昭和を代表する作家となったパワフルでチャーミングな女性を描く。
石橋は、宇野さんが「今日の調子はいかがですか?」と聞かれると、「最高です」と、入院中でも答えていたというエピソードを披露しながら、「まずそこからかな。私も毎朝起きたら『最高です』って言って、準備していこうかなと思います」。会見の司会を務めた三條雅幸アナウンサーから「今、この時間の調子はいかが」と聞かれ、「最高です」と早速、実践した。
宇野さんといえば、4回の結婚を経験するなど、華麗なる男性遍歴が知られている。石橋は「4回結婚してるんだなって。明治から平成の時代にかけて。今も同調圧力とかあると思うんですけど、当時はもっとすごかったと思う。そこをどうやってはねのけたのかなと不思議だった」と率直な心境を吐露。
その上で、「本当に自分の好きなものや人に真っすぐに猛スピードで突っ込んでいって全力で向きあった人なんだなって。その結果、4回結婚だったり、たくさん恋愛があったってことなんだろうなと思った。そういうイメージを大事にしながら演じられたら」と役への思いを語り、「ものでも人でも好きって思うパワーってものすごいポジティブな生きる力になる。それを思ったのがコロナ禍。推し活や誰かが好きって、その次の日、生きていくパワーだなと思うので、そういう感覚は大事にしたい」と自らに重ね合わせた。
タイトルの「ブラッサム」は花の開花を意味する。チームとしては咲き誇れという意味を込めたという。脚本は、23年後期連続テレビ小説『ブギウギ』などを担当した櫻井剛氏。制作統括は村山峻平氏が務め、夜ドラ「あなたのブツが、ここに」のタッグ再結成となる。